業務の合理化・効率化と人材育成を目指して
ビデオ会議システム「JoinMeeting」を導入

導入事例 あまみ農業協同組合様
奄美群島の7つのJAが合併して発足したあまみ農業協同組合様は、効率化・合理化の流れの一環としてWebビデオ会議システム「JoinMeeting」を導入。会議のための移動時間やコストの削減を実現した。
また、県連主催の研修会などをJoinMeetingで公開することによって、各島にいながら研修を受講できるようになり、人材育成ツールとしても期待されている。
[ 2007年9月12日掲載 ]
| 導入事例概要 | |
|---|---|
| 業種: | 協同組合 |
| ソリューション: | オフィス・イノベーションモデル「ビジュアルコミュニケーション連携モデル」 |
| 製品: | JoinMeeting(ジョインミーティング) |
| 規模: | 8拠点 |
| 構築期間: | 約3ヶ月 |
| 課題と効果 | ||||
|---|---|---|---|---|
| 1 | テレビ会議システムの導入により、会議や研修のためのコストや時間を削減する | 「JoinMeeting」により、奄美群島から鹿児島本所への出張や宿泊が必要だった会議や研修の一部を、ビデオ会議に切り替えることができた。そのため、時間やコストを削減できた。 | ||
| 2 | テレビ会議システムを活用し、より多くの職員に、人材育成研修を受けてもらえるようにする | 県の連合会などで主催する研修会を、JoinMeetingを使って各島の事業本部に公開することにより、出張しなくても多くの人が研修を受けられる環境ができた。 | ||
導入の背景
奄美群島の7つのJA合併に際し、合理化と効率化が課題となる

上山 隆一氏
あまみ農業協同組合
統括本部企画管理
担当部長
鹿児島から約380~600km南、青い海に浮かぶ奄美群島の島々-奄美大島、喜界島、徳之島、沖永良部島、与論島。あまみ農業協同組合様(以下、JAあまみ様)は、この5つの島々にある7つのJAが合併し、平成18年4月に発足しました。本所(統括本部)は鹿児島市内に置かれ、各島にある事業本部と連携しながら、営農指導や販売事業を中心に業務を展開しています。さとうきび、馬鈴薯、肉用子牛をメインに、野菜や果物、観賞用草花など、南国の気候を生かした各種農畜産物を取り扱っています。
「以前、鹿児島県下には約90のJAがあり、平成元年から合併の流れが始まりました。数年で合併を実現した地区もありますが、大島地区(奄美群島)は他に例を見ない離れた島々の統一であり、なかなか話が進まず、平成18年にやっと実現しました。しかし、合併とは単に1つの組織となるだけではなく、それによってより強い組織に進化できなければ意味がありません。そのため、合併時には組織や人員、および業務の進めかたなどについても、大胆な合理化・効率化を進めました。」(上山氏)
この合理化・効率化という大きな流れの中で必須要件となったのが、テレビ会議システムの導入でした。
「鹿児島の本所で会議や研修を行う場合、たとえば奄美大島からだと、出張費用が1人当り1泊2日で5万円はかかります。島によっては、それ以上の日数と金額がかかります。7つの事業本部それぞれから本部長が鹿児島まで出てきて会議をする場合でも、1回の会議で約50万円はかかりますし、台風のシーズンはさらにリスクが高くなります。こういった会議・研修コストを積算すると、1年間で数千万円にも及んでしまいます。この時間とコストを削減するには、テレビ会議システムが有効だろうと判断したのです。」(上山氏)
導入の経緯
コスト面のメリットとサポートの充実で、富士通グループを選択
合併に際して、テレビ会議システムの導入は必須と判断したJAあまみ様では、3社の製品を比較・検討。その結果、株式会社富士通鹿児島インフォネットが提案したWebビデオ会議システム「JoinMeeting(ジョインミーティング)」がコスト面も含めて最も優れていると判断し、平成18年12月に導入決定、平成19年2月から運用を開始しました。富士通グループは鹿児島県下のJAにおける勘定系システムなどで導入・運用実績があり、サポートも充実している、という点も選択の決め手となりました。
JAあまみ様では、奄美群島の7事業本部、および鹿児島本所の計8拠点にノートパソコン・カメラ・マイク・プロジェクタなどのセットを導入。JAグループの共用ネットワークを使って、各拠点を接続しています。富士通鹿児島インフォネットのデータセンターを利用しているため、自分達でサーバの管理等を行う必要がなく、メンテナンスの負荷が低いという点も本システムのメリットです。
「現在は、事業計画の報告などを行う担当課長会や、鹿児島の連合会が主催する会計事務の研修会などにJoinMeetingを利用しています。画像や音声のレスポンスに若干の間がありますから、喧々諤々とした会議には向かないようですが、報告や講義が中心の会議や研修については、十分に活用できています。また、JoinMeetingには録画機能があるので、長時間の研修会などはオンタイムで公開しながら録画も行っています。時間が取れない人や、特定の内容だけ受講したい人は、録画データをあとで見ることもできるので、時間を有効活用できます。」(上山氏)
「JoinMeetingで少々気になるのは、アップで映っている人物が大きく動くと、画質がやや荒れてしまうという点ですね。これは回線の帯域の狭さなども影響していると思いますので、現在、JA鹿児島県中央会及び富士通グループに改善策を検討してもらっています。」(橋口氏)

- IDC:Internet Data Center
導入の効果
出張コストや時間の削減手段だけでなく、人材育成のツールとしても活躍

橋口 直光氏
あまみ農業協同組合
統括本部企画管理
担当次長
JoinMeetingの運用開始からまだ数ヶ月のJAあまみ様ですが、その導入効果は、すでにさまざまな形で現れてきているようです。
「今は、まだごく一部の連絡会や研修にJoinMeetingを利用しているだけですが、それでも1回の会議で50万円以上のコストを抑えることができています。ですから、今年度だけで1~2割のコスト削減効果が出ると予想しています。また、移動や宿泊にかかっていた時間を、他の業務に当てられる訳ですから、生産性の向上に大いに寄与していると思います。」(橋口氏)
「鹿児島県下の他のJAは、研修会も日帰りで大丈夫ですから、多数の職員が参加できます。しかしJAあまみの場合は、研修会に参加するにもコストや時間が格段にかかるため、人数を制限せざるを得ない。その状態が続くと、職員のスキルが低下してくる可能性があり、我々としてはそれを非常に危惧しています。しかしJoinMeetingを使えば、実質的には、他のJAより多くの職員が研修会に参加できるわけですから、非常に効率良く職員のスキルアップが図れることになります。今後はJoinMeetingを活用して、決算や事務の研修だけでなく、園芸や畜産に関する情報の提供など、JAあまみ独自の教育プログラムなども積極的に進めていくことが必要ではないかと考えています。」(上山氏)

山下 真孝氏
あまみ農業協同組合
与論事業本部
管理課 課長
職員のスキルアップ、つまり「人材育成」については、本所だけでなく各島の事業本部でも非常に重視しています。
奄美群島の最南端に位置する与論島の事業本部で、ご意見を伺ってみました。
「JoinMeetingは、確かにコストと時間の削減に大いに役立っていると思います。与論島から約600km離れた鹿児島で会議があると、1人8~9万のコストと、最低3泊4日の日数がかかりますから。しかしそれ以上に、我々は『人材育成』のツールとしてJoinMeetingを重視しています。与論は5つの島の中で最も面積が小さく、資源も限られています。このような条件の中で事業を発展させていくには、合理化や効率化だけでなく、長期的な視点で人を育てることが必要不可欠なのです。今までは予算や時間の問題で、管理職や少数の担当者しか研修に参加できませんでしたが、JoinMeetingならより多くの人が参加できます。与論にいながら、協同組合に関する論理や、経理・簿記などを学習できれば、誰にでもスキルアップを図るチャンスが与えられます。資格を取る職員も増えてくるかもしれません。このように人材育成の環境を整えることが、事業の発展と、組合員からの信頼度の向上につながっていくと思うのです。」(山下氏)
将来の展望
利用者を増やし、利用頻度を上げることが、新たなコミュニケーションを生む
JAあまみ様の人材育成ツールとして一役買っているJoinMeetingですが、新たなコミュニケーションを生むためのツールとしても期待が寄せられています。
「与論では現在、会議室に集まってJoinMeetingを利用しています。利用した職員にも感想を聞いてみましたが、音声の品質などは特に問題は無いようです。ですので、端末数を増やして、デスクで気軽に使用できるようになると、利用者も活用範囲も広がるでしょうね。各島の担当者間で、決算書類のデータを画面で見ながら数字を検討する、デジカメで撮影した牛や花、野菜など農産物の写真を見ながら育成方法などの情報を交換する、といった利用方法も考えられます。このように、JoinMeetingによって新たなコミュニケーションが生まれること、さまざまな考え方に触れ、相互に刺激し合うこと。これが向上心を芽生えさせ、JAあまみ全体のレベルアップへとつながっていくのではないでしょうか。」(山下氏)
「本所では、将来的に約5割の会議や研修をJoinMeetingに置き換えていければと考えています。しかしそのためには、テレビ会議システムに対する意識改革が必要です。会議というのは面と向かって行うだけのものではなく、こういったシステムを使って効率的に行う時代になっている、ということを利用者に認識してもらわなければ、利用頻度は上がってきませんから。ですから富士通グループには、JoinMeetingをJAあまみ内に浸透させていくための積極的なアピール活動を、ぜひお願いしたいですね。」(上山氏)
JAあまみ様において、より多くの方々に、より気軽にJoinMeetingをご活用いただくためにも、富士通グループでは今後もJoinMeetingの機能向上と啓蒙活動に努めてまいります。
【営業からの一言】
株式会社 富士通鹿児島インフォネット 営業部 主任 本中野 貴
今回の導入については、JAあまみ様の積極的な業務改善意欲およびご支援により、何とか期間内に作業が完了しました。展開期間が、季節風の強い冬の時期でしたし、導入場所が5つの島々ということで、飛行機が欠航してスケジュールがずれたら納期に間に合わない!とひやひやしました。
全8ヶ所がつながった時の感動は、今でも覚えています。それと各島々での歓迎の宴と…。
これからも社員一同、JAあまみ様の職員の方々の笑顔をたくさん拝見できるよう、努力していきます!
【あまみ農業協同組合様 概要】
| 代表理事組合長 | 橋口 彰 |
|---|---|
| 設立 | 平成18年4月1日 |
| 本社所在地 | 〒890-8515 鹿児島県鹿児島市鴨池新町15番地 |
| 事業内容 | 信用事業・共済事業・経済事業・指導事業 |
| 職員数 | 676名(平成19年3月31日現在) |
| 組合員数 | 22,530名(平成19年3月31日現在、准組合員を含む) |
| ホームページ | あまみ農業協同組合 |
【ご紹介した製品・サービス】
【導入事例(PDF版)】
【お問い合わせ】
本事例中に記載の肩書きや数値、固有名詞等は掲載日現在のものであり、このページの閲覧時には変更されている可能性があることをご了承ください。
