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マルチキャリア冗長構成によって高信頼性とコスト削減を両立させた
富士通のFENICSビジネスVPNサービス

卸売業A社様 製品写真

卸売業A社様 導入事例


A社様は、本社と店舗を結ぶネットワークにマルチキャリアによる冗長構成が可能な「FENICSビジネスVPNサービス」を導入することで、業務を止めない信頼性の高さと50%に及ぶコスト削減の両立を実現しました。

[ 2012年1月20日掲載 ]

【導入事例概要】
業種: 卸売業
導入サービス: FENICSビジネスVPNサービス
構築期間: 検討4ヵ月、導入3ヵ月
【課題と効果】
1 業務を止めない信頼性の高いネットワーク構築が必要 マルチキャリア・ルータの分離により完全に冗長化されたネットワークによって、メイン回線がダウンしても業務継続が可能な高信頼性ネットワークを実現
2 信頼性を損ねずに、ネットワークの維持にかかるコストを削減したい 実績のある安価な回線を組み合わせることにより、信頼性の高さと最大50%のコスト削減を両立
3 新店舗へのネットワーク導入にかかる手間が大変 ネットワークの手配・導入~請求まで一括してFENICSに委託することにより大幅な工数の削減を実現。

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導入の背景

首都圏を中心に店舗展開

A社様は、卸売業を中心に、首都圏を中心に店舗展開されています。
比較的近いエリア内で店舗を展開することで物流コストを抑え、低価格で商品を提供するとともに、地域特性に合った品揃えで、お客様第一主義を実現しています。

求められた信頼性の高いネットワーク回線

A社様の本社と店舗を結ぶネットワーク回線は従来よりある課題を抱えていました。
というのも、メイン回線は光回線、バックアップ回線はADSLを敷設して二重化していましたが、ルータが二重化されていなかったため、ルータにトラブルが発生するとバックアップ回線が機能しない可能性があったのです。

同社のシステムご担当者様はこう語ります。「当初はルータ機器が原因ではないかと考えましたが、調査を重ねた結果、サーバがある本社と店舗を結んでいるネットワークが瞬間的に回線切れを起こしていることが原因とわかりました。システム照会時に、ネットワークが混雑していると回線切れを起こしてしまうためデータを取得できなかったのです。当時利用していたネットワークプロバイダにも問い合わせ、改善依頼をしたのですが、あまり対応が良くありませんでした」。

こうした課題を解決するため、同社はネットワークのリプレースを決断しました。決断の経緯について、「従来から課題と思っていたルータの二重化に加えて、新業務の導入が引き金となり、より信頼性の高いネットワークへリプレースを行うことにしました」と、ご担当者様は語ります。

採用のポイント

コストパフォーマンスが高く、信頼性の高いネットワーク

新しいネットワークの導入にあたって、信頼性の高さは必須条件となっていましたが、セキュリティの高さとコストとのバランスも重要な要素となっていました。「まず、本社と店舗間のネットワークには重要な情報が流れることになるため、情報漏洩の危険性があるものは選ぶことはできません。また、1円単位で他社と競争している状況の中、ネットワークの導入や運用にかかるコストもできる限り低くする必要がありました」(ご担当者様)。

信頼性の高さとコストのバランスを検討した結果、採用されたのが「FENICSビジネスVPNサービス」。同サービスが、インターネット回線を経由しない閉域網であることがセキュリティを確保するうえで評価されました。また、同サービスはNTT以外にKDDIやソフトバンクといった複数キャリアの回線を組み合わせることにより、信頼性の高いネットワークを構築できる点もポイントとなりました。

A社様システム構成図

A社様システム構成図

導入の効果と今後の展望

信頼性の高さとコスト削減を両立

メイン回線にはNTTの「フレッツ光ネクスト(ファミリータイプ)」を、本社のバックアップ回線にはソフトバンクテレコムの「光クリスタル接続(注1)」を、店舗のバックアップ回線にソフトバンクBBの「バックアップADSL接続(注2)」を導入し、マルチキャリア構成にすることで耐障害性を確保しています。導入以後は回線切れによるトラブルは起こっておらず、当初の目的であった信頼性の高いネットワークの構築に成功しました。

さらに、「導入コスト、運用コストのいずれも従来のネットワークから約50%程度削減できており、信頼性の高さとコスト削減の両立を実現できたと思っています」(ご担当者様)。

ファイアウォールも含めたインターネット回線も統合を検討

今後のネットワークの展開について、ご担当者様は次のように語ります。「現在は、別の回線を利用しているインターネット回線もFENICSに統合できればセキュリティも向上させられるのでメリットは大きいと考えています。また、ファイアウォール等は自社管理しているため、今後はファイアウォールも含めてインターネット回線を統合できるよう検討していきたいと思っています」。

A社様をはじめとするお客様のご要望に応えるために、富士通は今後も導入から運用に至るまでをトータルでサポートするネットワークソリューションの機能・サービスの向上に努めてまいります

【ご紹介したサービス】

用語解説

注1:光クリスタル接続
光クリスタル接続はソフトバンクテレコムが提供する100Mbpsダークファイバーをアクセス回線とする帯域共用型ISPを介した接続サービスです。
日本全国の主要拠点でベストエフォートな回線をご利用できます。
注2:バックアップADSL接続
バックアップADSL接続はソフトバンクBBが提供する(下り50Mbps上り3Mbps)のADSLをアクセス回線とする、ベストエフォート型のサービスです。

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