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Feature Story 2004年4月19日掲載 この記事に関するお問い合わせはこちら
明日のために、あなたと挑む。簡単・確実に通報できる 聴覚障害者などに対応した メール119サービス「東京消防庁 様」導入事例

東京消防庁様では、従来、FAXで聴覚障害者などからの119番通報に対応していましたが、通報場所が自宅に限られてしまうのが難点でした。そこで、聴覚障害者などが外出先からでも緊急通報できるよう、携帯電話メールを利用した富士通の「メール119サービス」を導入。いつでもどこからでも、早く確実に通報できるようになりました。

目次
1. 導入の背景
聴覚障害者などが簡単・確実に緊急通報できるサービスを
FAXでの対応にプラスして携帯電話メールによる119番通報サービスへ。聴覚障害者団体などの要望により、新たなシステム作りがスタートした。
2. 導入の経緯
コストを抑え、高いセキュリティを維持しながら、利用者の利便性を最大限に考慮
コストを抑えながらも、高セキュリティで聴覚障害者などに使いやすいシステムが求められた。また緊急通報という特性上、メール遅延は回避しなければならない重要課題。
3. 導入の効果
質の高いサービスにより、市民サービスの向上を実現
「メール119サービス」では、通報者の携帯電話メールは富士通システムセンタに設置された高セキュリティのメール専用サーバを経由して、専用回線で結ばれた東京消防庁様の受付専用端末に到着。従来、緊急通報時に代理で通報を依頼してきた聴覚障害者や言葉の不自由な方が、メールにより自ら通報できるようになった。
4. 今後の展望
更なる利便性向上を目指し、機能を拡充
将来は通報者の現在地をGPSで取得して、通報者の所在を自動判定するシステムにより、更に利用者が安心して使えるサービスを目指した機能拡充を検討。
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企業概要

東京消防庁様

所在地 : 〒100-8119
東京都千代田区大手町1-3-5
発足 : 1948年3月7日
職員数 : 約18,000人
URL : 新しいウィンドウが開きます 東京消防庁ホームページ http://www.tfd.metro.tokyo.jp/
導入の背景


渡邉 至誠 司令補
東京消防庁
指導広報部
生活安全課


聴覚障害者などが簡単・確実に緊急通報できるサービスを

ここ数年の携帯電話の普及によって広く使われるようになった、携帯電話を利用したメール。東京消防庁様に聴覚障害者団体などから、この携帯電話メールを使って119番通報ができないかという要望が寄せられました。それまでも東京消防庁様では、FAXで聴覚障害者からの119番通報に対応していました。しかし、自宅から通報する際にはFAXで問題ありませんが、外出先から緊急通報する場合は、FAXや通報協力者を探さなければなりません。
「聴覚障害を持った方々のコミュニケーションの手段として、パソコンを使ったメールや携帯電話メールが広く利用されていますが、緊急通報に携帯電話メールが使えないでしょうかという質問や要望が寄せられるようになりました」と東京消防庁指導広報部生活安全課の渡邉至誠消防司令補。
これを受けて、聴覚障害者などがいつでもどこからでも簡単・確実に緊急通報ができるシステム作りがスタートしました。

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導入の経緯

コストを抑え、高いセキュリティを維持しながら、利用者の利便性を最大限に考慮

コストを抑え、高いセキュリティを維持しながら、同時に利用者の利便性も配慮しなければならない。東京消防庁様が独自にメールサーバを構築し、通信業者との間に専用回線を敷設した場合、導入コストが高くなり、さらに運用面でもセキュリティの維持や管理などの負担が増大することになります。メンテナンスによるサービス停止時間の問題も考慮しなければなりません。「メール119サービス」はアウトソーシング型のサービスであるため、導入コスト、ランニングコストの両面で費用を抑えることができ、しかも各種災害対策を施した富士通システムセンタを経由するので、高信頼のシステム導入を実現することができます。
またシステム構築における重要課題は、メール遅延対策でした。通常、携帯電話メールはインターネットを経由して送信されるためにメールの到着が遅れる場合があり、緊急通報の手段としては問題が残されていました。今回の通報経路では、「メール119サービス」専用サーバと東京消防庁様間は専用回線で結ばれており、インターネットを介していないため、メール遅延の問題は解消されます。
これらの経緯を踏まえて、富士通の「メール119サービス」が採用されました。

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導入の効果

質の高いサービスにより、市民サービスの向上を実現

東京消防庁様では、2003年10月30日午前9時から、「メール119サービス」を導入した緊急メール通報の受付を開始しました。
「メール119サービス」のシステムでは、通報者からの携帯電話メールは富士通システムセンタに設置された「メール119サービス」専用サーバを経由して、東京消防庁様の受付専用端末へ到着。メールが到着すると同時に、信号灯が点灯し、ブザーが鳴動。リアルタイムに光と音でメールの到着を知らせます。
「現在は、リアルタイムな自動受信はもちろん、遅延対策のため1分ごとにメールを自動受信していますので、利用上速報性についての問題はないと考えています。」(指導広報部生活安全課 渡邉至誠司令補/以下同)
従来、聴覚障害者や言葉が不自由な方は、外出先での緊急時には、筆談などで代理で通報を依頼する必要があるため、単独での行動に制約とリスクを伴いました。この「メール119サービス」の導入により、聴覚障害者などが自分自身で通報できるようになったことで、一人でも外出しやすくなり、行動範囲が広がったという声が寄せられています。
また、緊急通報にメールを使うメリットとして、災害時は一般に音声・Webにはメールよりも強い制御がかけられるため、メールによるやりとりが最もつながりやすく、迅速な災害把握・対応を支援する手段となり得ることが予想されます。携帯電話メールを活用した119番通報サービスの導入により、安全を支援することで聴覚障害者などのライフスタイルを変革、市民サービスの向上を実現しました。

[図] メール119サービスシステム
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今後の展望

更なる利便性向上を目指し、機能を拡充

東京消防庁様では、迷惑メールを避けるために現状「メール119サービス」は聴覚障害者などの言語・音声に障害のある方を対象に、東京消防庁様とのメール交換による事前登録制を採用しています。2004年3月31日現在、登録者数は409名で、実際に通報があったのは4件。
「いずれも救急要請で、そのうち1件は、聴覚障害者のご家族が夜中に腹痛を起こしたというものでした。4件とも事前に登録されていた自宅からの通報であったため、要請先住所がスムーズに特定できました。また、症状などの情報も正確に入力されていました。しかし、外出先からの通報の場合、正確な現在地が分からない可能性もあります。通報で一番大切なのは要請先の特定ですから、これは今後の課題ですね」
この要望を踏まえ富士通では現在、GPSで位置情報を取得し、通報者の所在を自動判定するシステムの提供を検討しています。
富士通は安心安全ソリューションの一環として、今後メールの双方向性を利用したサービスを、地域の消防団への出動要請や市民への災害通知、安否確認、災害時の自治体職員への召集などにも展開していき、住民の安全・安心を守る社会インフラの構築を支援していきます。

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