兵庫県立大学様
ブロードバンド映像ソリューション Broadsight リアルタイム映像
伝送装置 IP-8000を核として臨場感あふれる遠隔授業システムを構
築、ユーザインターフェースや運用管理も考慮し、日本でも最先端
の情報通信ネットワークを駆使した最先端遠隔授業システムを実現
[2005年9月7日 掲載]
PDF兵庫県立大学様 導入事例(2.6MB A4、2ページ)
| 導入事例キーワード | |
|---|---|
| 業種: | 文教 |
| ソリューション: | 集合型遠隔授業ソリューション |
| ハードウェア: | リアルタイム映像伝送装置 IP-8000 |
| 課題と効果 | ||||
|---|---|---|---|---|
| 1 | 「臨場感あふれる授業」を実施側にも受講側にも実現し、リアルな遠隔授業システムを目指すこと | 高画質・低遅延のIP-8000を核にフルデジタルシステムを構築することでリアルな双方向対話型授業システムを実現 | ||
| 2 | 教員の授業スタイルを変更することなく、カスタマイズや自動化が可能とし、利用者の負担を最小限にするシステムを目指すこと | 利用される教員の方々とスタイルやインターフェースを仕様決めし利用者の立場に立った負担の少ないシステムを実現 | ||
| 3 | システム全体の管理・運用の一元化や伝送系装置のディスクレス化によりシステムの高信頼性、安定稼動を目指すこと | コアシステムであるIP-8000の帯域安定性、ハードウェアエンジン、ディスクレスなどの高信頼性化設計、およびシステムの自動化運用による高信頼性、安定稼動を実現 | ||
キャンパスが点在することが多い大学。キャンパス間での一般教養授業の共通化やコラボレーション授業など様々なスタイルの遠隔授業が求められています。兵庫県立大学様 (以下敬称略) は2004年春に3つの大学が統合され、新県立大学として開学、3大学それぞれの伝統と実績をふまえつつ幅広い学問領域が融合したことによる、相互の教育や研究強化の手段として遠隔授業システムを導入することとなり、このシステムの中核として高画質、かつ低遅延の IP-8000 映像コミュニケーションシステムが採用されました。黒板の文字まで認識することができるため、従来の授業スタイルを変えることなく遠隔授業を実施でき、現在では週16科目の授業に活用、年間のべ4700人を超える学生が本システムを利用し授業を受けています。
導入の背景
学校統合により点在するキャンパス間での授業システムが必要に
兵庫県立大学は、2004年に神戸商科大学、姫路工業大学、県立看護大学の3つの学校が統合され誕生した大学です。神戸ハーバーランドに神戸キャンパスを新設、神戸商科大学は神戸学園都市キャンパス、姫路工業大学は姫路書写キャンパス、播磨科学公園都市キャンパス、および姫路新在家キャンパス、県立看護大学は明石キャンパスとなり合計6箇所に点在することとなりました。

高橋 豊氏
兵庫県立大学
工学研究科電気系工学専攻 工学博士
同大学は2001年夏、これらの点在する新県立大学各キャンパスを結ぶ手段として遠隔授業システム導入の検討を開始しました。
「当初はテレビ会議システムなどで利用されているH.323方式を用いた遠隔授業システムを検討しました。その後DV伝送形式を含め、
最終的には3方式 (H.323方式、MPEG2方式、DV方式) にまで絞り、比較検討を行った結果、高画質、かつ低遅延のDV伝送方式を主方式とすることに決定しました。導入の目標でもある”臨場感あふれるものを”の条件を満たすものであり、従来の板書による授業スタイルが遠隔授業でも実現でき、教員側にも負担が少ないと考えます。」兵庫県立大学 工学研究科電気系 工学専攻 工学博士 高橋 豊氏はこの遠隔授業システムが学生側、教員側双方の負担や利便性を考慮したシステムであることを強調します。
導入のポイント
フルデジタルで画質劣化・遅延のない遠隔授業システムを実現
同大学は、2003年春までに技術仕様を作成、映像の表示部分やアナログ映像機器の入力部分を除きすべてDV形式によるフルデジタル接続とし、そのデジタルデータをIP-8000でIP伝送、イーサネットで各教室間を結ぶことで画質劣化を発生させず、かつ低遅延なシステムをディスクレスで実現しています。
これにより板書の文字潰れや圧縮ノイズなどもなくクリアな映像での授業を高信頼性で実現しています。

関 哲洋氏
兵庫県立大学
環境人間学部 環境人間学科 教授
遠隔授業時の運用面では各教室のシステムを管理サーバで一元管理し、自動運転を行うことで、授業前の準備を教員が行う必要がなく、授業開始時間にすぐに遠隔授業を開始でき、教員の負担を軽減しています。
また、カメラや機器の操作を行うユーザインターフェースについて、同大学 環境人間学部 環境人間学科 教授 関 哲洋氏は、「システムの操作はタッチパネル方式を採用、操作レイアウトを実施教室と受講教室部分で分割したりボタンのサイズなどに至るまで利用者である教員を意識した作り込みを行うことで誰にでも簡単な操作実現を目指し、細部に至るまで打合せを繰り返しました。」と語ります。
システムの概要
あらゆるスタイルでの授業、自由な相手への接続に対応
同大学の遠隔授業システムは6箇所のキャンパスに2教室ずつ、合計12教室に導入されています。各教室は基本的にすべて同じ構成となっており、どの教室からどの教室へも遠隔授業が行えるよう考慮されています。
1つの教室には2台のIP-8000が導入されており、2つの映像を同時に2つの相手教室と送受信することができます。また、各教室には2基の映像表示用のプロジェクターが設置されており、送られてきた映像や自側の映像を2種類まで同時にスクリーンに表示することができ1対1の遠隔授業に加え、最大1対2での遠隔授業を実現しています。
授業に利用できる映像は先生と板書の映像、パソコンのプレゼンテーションデータや紙の資料、ビデオ映像などをタッチパネル操作で自由に選択できます。相手となる受講教室側の映像は教卓のモニタ画面で確認することができ、学生とのやりとりも可能となっています。また、これらのシステムは遠隔授業利用時以外は視聴覚教室としてスタンドアロンでの利用が可能となっており、あらゆる授業に対応できるよう考慮されています。
![[図]兵庫県立大学様 遠隔授業システム全体概要図](/products/imgv3/products/broadsight/casestudy/0907hyogo/system.gif)
ネットワークインフラには兵庫情報ハイウェイを活用し、運用開始当初はキャンパス相互間で90Mbpsの全二重帯域をイーサネット上に確保、その後2004年夏に190Mbpsの帯域確保へと拡張を行うことで1キャンパスでの複数教室同時利用にも耐えられる構成が完成しました。
IP-8000は帯域平滑化機能を搭載しており、これらの帯域を有効に使うことができ、同じ回線を利用した他の通信への影響やバーストトラフィックによる動画欠落も発生しません。

加藤 博氏
株式会社FFC
調達エンジニアリング部
授業の予約や煩わしい接続管理、授業前の準備については管理サーバにて全自動化されていますが、一部安全性の配慮などから授業開始時のスクリーン下げを目視確認後行うなど運用上、あえて自動化を行ってない部分もあります。
「システム構築は大学の先生方とディスカッションを行い決定していきました。そうすることで、より現場の考え方やポリシーを考慮したシステムに仕上げることができました。この経験は今後、本システムの拡張や他の遠隔授業システム構築に生かされます。」とシステム構築を担当した株式会社FFC 調達エンジニアリング部 加藤 博氏は語ります。
また、遠隔授業システムを利用している兵庫県立大学 環境人間学部 (環境宗教学) 教授 哲学博士 岡田真美子氏は「サブスクリーン用にプレゼンテーション資料を作成し、事後調査票をやりとりすることで学生との密着度が上がりました。また、遠隔授業のおかげで異学部との交流機会が生まれ、講義の幅が広がりました。」と点在するキャンパス、異学部間での遠隔システムの利点やシステムのコミュニケーション性の高さを語ります。
今後の展望
進化を続ける遠隔授業システム、今後の展望に期待

現在の遠隔授業システム構築を通じて、高橋氏はIP-8000を次のように評価します。「遠隔映像伝送については他の形式も含め模擬授業などを含めたコンテンツを利用し意見収集を行いました。その結果、DV方式を採用し、最終的にはIP-8000を導入することとなりましたが、高画質な上に低遅延を実現している本システムは、リアルに教員と学生が対話を行う遠隔授業システムとして当初の目的通りの選択でした。
伝送遅延についても会話ストレスを感じないレベルであり、結果すべての利用者を考えたシステムに仕上がったと考えます。教員の方々の授業スタイルを変えることなく実現できる集合型の遠隔授業システムが本大学には良い選択でした。」と語ります。
今後はさらに多くの教員や学生が本システムを利用し、結果をフィードバックすることで更にリアルで利便性の高い遠隔授業システムの完成を目指します。
【お客様概要】
兵庫県立大学
- 本部 : 神戸市中央区東川崎町1-3-3 (本部)
- 開学 : 2004年 (平成16) 4月 1日
(神戸商科大学は昭和4年、姫路工業大学は昭和19年、兵庫県立看護大学は平成5年開学) - 学生数 : 学部学生総定員5048人、大学院学生総定員790人
- 教員数 : 教員数552人 (平成17年5月1日現在)
- 組織概要 : 神戸商科大学、姫路工業大学、兵庫県立看護大学の三つの県立大学を母体とし、新たに大学院応用情報科学研究科などを加えて平成16年4月に発足した総合大学。6つの学部と8つの大学院研究科、および4つの附置研究所や各種の附属センター・附属研究施設・附属高等学校などからなります。
- ホームページ : 「兵庫県立大学」ホームページ
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