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モバイル端末の活用で働き方を変える

株式会社エムティーアイ様事業内容(モバイルコンテンツ配信)のイメージと「music.jp」のロゴ

株式会社エムティーアイ様 導入事例


日本を代表するモバイルコンテンツ企業、株式会社エムティーアイ様。同社では組織変更や、自席以外での作業が多く、社内コミュニケーションの見直しが必要とされており、その解決策として富士通の統合コミュニケーションシステムを導入。社内電話は、ソフトフォンを採用することで、社内のどこにいてもコミュニケーションが可能になりました。さらにスマートフォンによる内線通話やWeb会議を活用した打ち合わせによる効率化、資料共有によるペーパーレス化も検討中。コミュニケーション改革で働き方を変える取り組みが進められています。

[ 2012年6月19日掲載 ]

【導入事例概要】
業種: コンテンツ配信事業
導入システム: 統合コミュニケーションシステム
導入期間: 3ヵ月
採用のポイント: 汎用性と拡張性の高さ。ネットワークに関する専門性ときめ細かいサービス
【課題と効果】
1 離席中でもプロジェクトメンバーとすぐに連絡をとりたい いつも携帯しているスマートフォンを企業内の無線LANを使って内線化を実施し、Web電話帳から人の名前で連絡が可能に。より円滑かつ迅速なコミュニケーションを実現
2 国内外の拠点展開に伴う内線網の整備を効率的に行いたい 内線電話のIP化により、拠点展開においてコストと時間をかけることなく社内コミュニケーションの実現が可能に
3 組織変更が多く、レイアウト変更などの手間を解消したい 内線電話のIP化と無線LANの活用により、組織変更の際もレイアウト変更をすることなく柔軟かつ迅速に新しい組織やチームの立ち上げが可能に

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導入の背景

業務のムダを省くためにコミュニケーションの変革は重要

好きな曲を着信音にできる「着うたフル®」などで人気の音楽配信サービス「music.jp」などの音楽系、女性の健康情報サービス「ルナルナ」をはじめとする生活情報系、メールを演出するための様々なデコメ®が取り放題の総合デコメサービス「デコとも☆DX」などのエンターテインメント系など、100以上の多彩なモバイルコンテンツを提供する株式会社エムティーアイ様。「お客様の“一生のとも”となるサービスを提供し続け、お客様の夢をどんどん作り出す“モバイル工場”となる」のビジョンのもと、1996年に創業して10数年で有料会員数国内No.1の859万人(2011年12月末)を有する国内最大級のモバイルコンテンツ企業に成長しました。
現在、モバイルライフの利便性を高めるスマートフォン向け会員認証・決済プラットフォーム「mopita(モピタ)」も好評です。サービス開始からわずか1年半で登録ID数は300万人(2012年4月)を突破しました。

株式会社エムティーアイ 上席執行役員 システムセンター センター長 兼 IT General Control Center センター長 小島 勝見 氏の写真
小島 勝見
株式会社エムティーアイ
上席執行役員
システムセンター センター長
兼 IT General Control Center センター長

時代のニーズを先取りし、次々と新しいサービスを世に送り出す同社では、毎月多くのプロジェクトが立ち上がっています。しかしプライベートの時間を削って仕事を行う旧来の開発スタイルとは大きく異なっています。「自己実現は仕事をする上で大事な要素です。当社では開発スタッフも含め、仕事の後の生活を楽しむ企業文化を築いています。鍵となるのは、業務のムダを徹底して省き、時間を有効に活用することです。そのためにコミュニケーションの変革は非常に重要なポイントになります」と同社 上席執行役員 システムセンター センター長 兼 IT General Control Center センター長 小島 勝見氏は語ります。

導入の経緯

社内電話のIP化から働き方を変えていく

2011年、同社は既存PBXのリプレースに伴い、コミュニケーション変革のベースとなる社内電話のIP化に着手しました。その狙いについて「電話は総務の管轄でしたが、IP電話はシステムの一部となるため情報システム部の対応となりました。IP電話だけでなく先進のコミュニケーション手段を活用し、フリーアドレスや在宅勤務も見据えて働き方を変えていこうというのが、今回の狙いです」と小島氏は語ります。

株式会社エムティーアイ システムセンター 情報システム部 部長代理 上野 智己 氏の写真
上野 智己
株式会社エムティーアイ
システムセンター 情報システム部
部長代理

コミュニケーション面での課題としては打ち合わせや会議の効率化が懸案となっていました。「当社は、市場の変化に俊敏かつ柔軟に対応するためにアジャイル開発を導入し、開発部門と企画、制作部門が一体となってプロジェクトを進めています。プロジェクトを兼務する場合も珍しくなく、打ち合わせのたびにフロアを移動したり、内線電話をかけてもなかなか相手がつかまらなかったりというのが現状でした」と同社 システムセンター 情報システム部 部長代理 上野 智己氏は話します。また国内外に拠点展開を進める中、コストを抑えた社内コミュニケーションの整備も課題となっていました。

同社はソフトフォンを利用し、社内のどこにいても打ち合わせを可能にする計画を進めるとともに、社外での通話に利用しているスマートフォンを内線でも使えるようにして機動性を高めることにしました。また、在席中はマイクとヘッドホンを使って話しながらパソコンで作業を行い、さらにWeb会議を活用して自席にいながら打ち合わせが行える環境の実現を目指しました。

採用のポイントと導入のプロセス

パートナーの選択ではシステムインテグレーション力を重視

今回のプロジェクトのパートナーとして重視したポイントについて「私はプロジェクトマネージャーの立場から、システムインテグレーションをバックボーンにした企業にパートナーをお願いしたいと考えていました。電話もパソコンで使えるという汎用性が求められていました」と上野氏は話します。
複数社の中から富士通を選択した理由について上野氏はこう続けます。「社内電話のIP化だけでなく、私たちが抱える様々な課題を解決できる技術力とソリューションがあることを実感できたからです。ぜひ一緒にやってみたいと、プロジェクトメンバーの心を動かしたのが富士通でした。また、富士通の統合コミュニケーションシステムは、当社が求めていたニーズに合致していたのみならず、拡張性が高く、将来性も期待できた点がポイントとなりました」。
2011年6月に構築プロジェクトがスタート。富士通のサポートについて「内線番号を意識しないシステムという今回のコンセプトを富士通はかたちにしてくれました。その専門性の高さと豊富なノウハウできめ細かくサポートしていただき感謝しています」と上野氏は高く評価します。
統合コミュニケーションシステムの構築はスムーズに進みましたが、スマートフォンを既存の無線LAN環境で内線電話として利用しようとしたときに音声品質に問題が発生しました。「担当外でしたが、富士通にお願いして問題を解決していただきました。技術者の層の厚さには驚きました」(上野氏)。

株式会社エムティーアイ様のシステム概要図です。

導入の効果と今後の展望

モバイル端末1台で内線も外線もかけられる利便性が好評

現在、本稼働に向けて作業が進行中です。テスト運用を実施したところ、ある役員は「iPhoneひとつで、Web電話帳を使って外線はもとより内線もかけることができるのは非常に便利だ」と上野氏に話されたそうです。内線番号を覚える必要もなく、離席中の相手の居場所を確認してもらう待ち時間も解消されます。スキルやプロジェクト経験などの情報をWeb電話帳に登録しておくことで求めている人材が探しやすくなる仕組みもつくることができました。

社内電話のIP化のイメージ写真

また拠点展開において、社内電話のIP化により拠点とのコミュニケーションもコストと時間をかけることなく対応可能に。さらにデータセンターの活用により停電や災害対策など業務継続性も向上しました。
同社では沖縄や上海の拠点との打ち合わせに無料のWeb会議サービスを利用していますが、セキュリティや利便性などを考慮して、企業利用に安心なセキュリティ機能を持つWeb会議サービス「Cisco WebEx Meeting Center」をトライアル中です。「ブラウザベースで使いやすく、様々なデバイスに対応していることから全社導入を視野に検討中です。タブレット端末でいつでもどこでもWeb会議を行い、資料の共有によりペーパーレス化を推進していくことを目指しています」(上野氏)。
今後の展望について「在宅勤務を含めて働く環境の整備をさらに進めていきます。今回、富士通の高いポテンシャルの一端を感じることができたので、今後も当社の課題解決に向けたタイムリーな提案をぜひお願いしたい」と小島氏は語ります。
「未来の携帯端末がもたらす未来社会の実現に貢献する」というビジョンのもと、モバイル・ライフの可能性を拓く同社の取り組みを、富士通は総合力と先進技術を駆使し支援してまいります。

株式会社エムティーアイの皆様です。

営業からの一言

株式会社エムティーアイ様の皆様と共に、コミュニケーション変革ツールとして統合コミュニケーションシステムを構築させていただきました。
富士通グループの総合力と技術力でお客様のご要望にお応え出来た事に、心から喜びを感じております。
今後はスマートデバイスをフル活用した更なる【働く環境の整備】において魅力ある提案をさせていただき、お客様のビジネスを支えるパートナーとして引き続き貢献していきたいと思っております。

富士通株式会社 流通ビジネス本部 情報・コンテンツ統括営業部 情報サービス第二営業部 山口高志、株式会社富士通マーケティング コンストラクション事業本部 営業統括部 第一営業部 鬼丸宗万の写真
山口 高志 富士通株式会社 流通ビジネス本部 情報・コンテンツ統括営業部 情報サービス第二営業部

鬼丸 宗万 株式会社富士通マーケティング コンストラクション事業本部 営業統括部 第一営業部

【株式会社エムティーアイ様 会社概要】
所在地 東京都新宿区西新宿3-20-2
設立 1996年8月12日
資本金 2,562百万円(2011年12月31日現在)
社員数 707名(連結・2011年12月31日現在)
事業概要 コンテンツ配信事業
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