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全国200カ所以上の事業所における監視対象の
ネットワーク機器の管理をSDNコントローラーで効率化

株式会社伊藤園様 外観の写真

株式会社伊藤園様 導入事例


ビジネス環境の変化やICTの進化に伴い、柔軟性・拡張性が高くかつセキュリティリスクに対応したネットワーク環境が求められます。「お茶」を中心とした総合飲料メーカーの伊藤園様は、長年の運用で複雑化したネットワークを刷新(「FENICS ビジネスマルチレイヤーコネクト」を採用)するとともに、SDNコントローラー「FUJITSU Network VELCOUN-X」を導入し増え続けるネットワーク機器に対応。全国200カ所以上の事業所を抱えるネットワークを可視化し、ネットワーク監視や設定変更の作業負荷軽減を実現しています。

[2017年6月1日掲載]

【導入事例概要】
業種: 流通
導入製品: SDNコントローラー FUJITSU Network VELCOUN-X
FUJITSU Managed Infrastructure Service FENICS ビジネスマルチレイヤーコネクト
【課題と効果】
1 老朽化したネットワークを再構築し、ビジネス環境の変化に備えたい 柔軟性・拡張性の高いネットワークへ刷新して複雑な構成をシンプル化し、トラフィックの最適化と運用負荷を軽減
2 高まるセキュリティリスクに備えたい セキュリティ対策にクラウドサービスを活用し、常に最新の技術で社内外の脅威に備える
3 増え続ける監視対象を効率的に管理したい 障害検出・通知に加え、機器の制御・管理に対応したSDNコントローラーにより、障害への迅速な対応とともにベンダー依存の軽減を実現

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導入の背景と経緯

ITガバナンス強化に向け
ネットワークを再構築

茶葉(リーフ)および飲料(ドリンク)を中心とした総合飲料メーカーの伊藤園様。世界初の缶入り緑茶飲料、業界初のPETボトル入り緑茶飲料をはじめ、常に技術革新を積み重ね、新たな市場を創造しています。独自に茶葉の調達から商品・開発・販売までを行う一方、タリーズコーヒージャパン株式会社やチチヤス株式会社を傘下に収め、また北米市場向けブランド「TEAS' TEA」の国内販売など、グループ内の相乗効果も発揮。近年の世界的な健康志向の高まりと和食ブームを追い風に、「世界のティーカンパニー」を目指す挑戦を続けています。

こうした企業活動を推進するにあたっては、伊藤園グループ様としてのITガバナンスも不可欠になってきます。しかし2008年に構築したネットワークは、事業の拡大とともに構成が複雑化し、拡張性に優れているとは言えないものでした。そこで同社は、2015年から2016年にかけてネットワークを再構築。高セキュリティで拡張性の高い、統合ネットワーク基盤を構築(FENICS ビジネスマルチレイヤーコネクトを採用)するとともに、ネットワーク監視ツールとしてSDNコントローラーFUJITSU Network VELCOUN-X(以下、VELCOUN-X)を導入しました。

安定的なネットワーク環境のために
監視を強化

同社の営業の基本は、地域密着型の「ルートセールス」です。全国30地区197事業所の営業担当約4,000人がお客様を直接訪問し、商品の説明から商談、配送までを担当しています。さらには大手企業向けの法人営業、コンビニエンスストアやスーパー向けの流通営業など、それぞれがお客様とのコミュニケーションの中でニーズをとらえ、商品開発に活かしています。

株式会社伊藤園 情報管理部 部長 青柳 敏夫 氏の写真
青柳 敏夫
株式会社伊藤園
情報管理部 部長

今回再構築したネットワークは、こうした営業事業所に本社や工場、研究所を加えた全事業所を結ぶ、同社の生命線です。「問題が起きればすぐに対応することが求められる中で、今後グループ会社を順次収容し、ネットワークが拡張していくほど監視対象も増えていきます。いかにして限られた人員で効率的に運用し、かつ安定したネットワーク環境を提供できるか。今回のネットワーク再構築はここに重点を置きました」と、情報管理部部長 青柳敏夫氏は話します。

再構築にあたっては、上記とともに老朽化したネットワークの課題解決も求められました。富士通を選定した理由について、情報管理部 システム開発課課長 小林勉氏は次のように振り返ります。「複雑なネットワーク構成や、データセンターへのデータ集中、さらには一部地域のBフレッツサービス終了、リモートアクセス環境、帯域増強なども提案依頼書(RFP)に盛り込んだところ、数社に依頼した中で富士通さんの提案が我々の要件をトータルでもっとも満たしていました」。

採用の理由

高まるセキュリティリスクと
将来の変化に備える

富士通の提案は、マルチキャリア対応による多彩な機能や回線を提供し、柔軟性・拡張性の高いネットワークです(「FENICS ビジネスマルチレイヤーコネクト」)。伊藤園様の既存のIP-VPNとインターネットVPNの2つの網を集約し、ネットワーク設計/バックアップ動作のシンプル化を実現します。

また、データセンターを経由せず直接インターネットへ接続することで通信のレスポンスを改善することを提案。ゲートウェイには次世代ファイアウォールとURLフィルタリングのクラウドサービスを選定しました。これを青柳氏は、「セキュリティ対策が重要な外部との接続ポイントは、オンプレミスで構築するよりも、継続的に最新のサービスを受けたほうが、最新のセキュリティリスクに備えられ、また現場の作業負荷も軽減できると考えました」と評価します。

株式会社伊藤園 情報管理部 システム開発課 課長 小林 勉 氏の写真
小林 勉
株式会社伊藤園
情報管理部 システム開発課 課長

監視ツールとしては、「ネットワークの見える化」と「機器制御・監視」が特長のVELCOUN-Xを提案しました。通常の稼働監視のみならず、マップ上からVLAN管理や物理ポート制御、コンフィグ管理等を直感的に行なうことができます。「SDNは、当初は考えていませんでした。しかし富士通さんにご提案いただき、内部で既存ツールの後継機と比較検討した結果、VELCOUN-Xが200カ所以上の事業所のどこで何が起こっているか把握でき、問題があれば迅速に適切な処置ができることに加え、様々な変化に対応可能な環境のベースを用意できると考え、採用を決めました」(小林氏)

株式会社伊藤園様のシステム構成図です。
【株式会社伊藤園様 システム構成図】

導入の効果と今後の展望

ネットワーク監視や設定変更の
作業負荷を軽減

ネットワークの切り替えは、3カ月かけて事業所ごとに順次実施。昼休憩なども利用し、極力現場の業務に負担をかけない時間帯を選ぶなど、実施計画も入念に練りました。「既存ネットワークからの切り替え作業は、200カ所以上もあるとトラフィックが思ったより出なかったり、うまく切り替わらなかったりといったことはどうしても発生します。ネットワークに特有の見えない障害にも富士通さんと連携してクリアしていきました」(青柳氏)。

運用では、コールセンターで受けた依頼を富士通と富士通マーケティングで連携して対応し、重大なものは伊藤園様のインフラチームへ報告します。また、VELCOUN-Xにカスタマイズを施し、アラートをインフラチームへメール送信する機能も備えました。VELCOUN-Xの導入効果について、情報管理部 システム開発課グループリーダー 東海林以展氏は次のように話します。「障害通知は、以前のツールよりも細かく、従来であれば気付かなかった部分も検知できるようになりました。またGUIによる機器状況の可視化は、コマンドを意識する必要がないため操作負荷が軽減されます。現在は確認用に使っていますが、今後自分達で設定できるようになれば、例えば事業所に出向かなくても画面上で対処できるようになり、メリットはますます大きくなると考えます」。

株式会社伊藤園 情報管理部 システム開発課 グループリーダー 東海林 以展 氏の写真
東海林 以展
株式会社伊藤園
情報管理部 システム開発課
グループリーダー

株式会社伊藤園 情報管理部 システム開発課 主任 飯原 亮央 氏
飯原 亮央
株式会社伊藤園
情報管理部 システム開発課 主任

実際にVELCOUN-Xを操作している情報管理部 システム開発課主任 飯原亮央氏は、「設定内容の確認や、システムを追加する時のポートの確認などの準備作業が非常に楽になりました。以前は『本当にこうなっているのかな』と思いながらドキュメントを見て、ベンダーさんに情報取得を依頼していましたが、VELCOUN-Xが自動的にバックアップしている構成情報を見れば状態が分かります。また、事業所で障害が発生すると、以前は現場から『使えません』と連絡が来ていましたが、我々が先に気付くケースが増えてきました」と話します。

「インフラチームは、四六時中監視画面を見ているわけにはいきません。パソコンからサーバ、ネットワークまで、社内のインフラ全てを見ていますから、彼らに負荷をかけずにネットワークを監視できることは、非常にありがたいことです」(小林氏)。

継続的なネットワークの機能強化と最適化へ

株式会社伊藤園 情報管理部 システム開発課 村上 憂丞 氏の写真
村上 憂丞
株式会社伊藤園
情報管理部 システム開発課

伊藤園様は、仮想ネットワークについても今後の活用に期待しています。情報管理部 システム開発課 村上憂丞氏は「富士通さんにご協力いただいてVLAN設定をしてみましたが、操作自体は非常に簡単でした。今後、マップの自動描画機能も追加されてますます便利になるとのこと。富士通さんに勉強会なども開いてもらいながら、自分たちで作成や変更ができるようになり、組織変更等の際にも活用できればと思います」と話します。

「VELCOUN-Xは、アプリケーション連携など今後のエンハンスも期待するところです。我々としても、セキュリティにはしっかり対応していきたいので、我々のネットワーク全体を把握している富士通さんとは絶えず情報交換し、またトータルでの提案をお願いしたいですね」(青柳氏)。

日本の伝統飲料である「お茶」とともに歩み、技術革新を積み重ねながら「世界のティーカンパニー」に向けて挑戦を続ける伊藤園様。富士通はこれからも先進技術と総合力で同社の成長を支援していきます。

株式会社伊藤園の皆様と富士通担当者の集合写真
前列左から 伊藤園 村上 憂丞 氏、小林 勉 氏、東海林 以展 氏
後列左から 富士通マーケティング 伊澤 昌宏、伊藤園 飯原 亮央 氏、青柳 敏夫 氏、富士通 多賀 昭彦

担当SEメッセージ

今回のネットワーク提案にあたっては、「グループで利用できる統合ネットワーク基盤」をいかに「シンプル」に構築するかを主眼に置きました。その中で、セキュリティの強化や運用性の向上を実現し、「FENICSビジネスマルチレイヤーコネクト」および「VELCOUN-X」をご採用頂きました。

お客様のご協力の元、統合ネットワーク基盤を構築することができ、大変嬉しく思うとともに、今後のグループネットワーク統合に向けた提案・構築活動を通じて、伊藤園様のビジネスに貢献できるよう、精一杯ご支援させて頂きたいと思います。

富士通マーケティング システム本部 伊澤 昌宏

【株式会社伊藤園様 会社概要】
本社所在地 〒151-8550 東京都渋谷区本町3丁目47番10号
代表者 代表取締役社長 本庄 大介
設立 1966年8月22日
従業員数 5,270名(2016年10月31日現在)
事業概要 茶葉の製造・販売、および清涼飲料の製造・販売等を行う総合飲料メーカー

株式会社伊藤園様のロゴマーク
お~いお茶 緑茶、濃い茶の写真
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【導入事例(PDF版)】

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