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Microsoft Office 365の活用で逼迫するネットワークトラフィックをFENICSで解決

扶桑電通株式会社様 本社の外観写真

扶桑電通株式会社様 導入事例


クラウドサービス利用時に課題となるのが、ネットワークトラフィックとセッション数の増加です。「ICTコンビニサービス」でお客様の課題解決を支援する扶桑電通株式会社様は、富士通のネットワークサービス「FENICSビジネスVPNプラス」のブランチインターネットを利用し、クラウドサービス利用時の課題を解決。全国54カ所、全社員約1,000人がMicrosoft Office 365を快適に利用可能なネットワーク環境を構築しました。またリモートアクセスサービスも合わせて導入し、安心安全で便利なモバイル環境を実現しています。

[ 2016年3月31日掲載 ]

【導入事例概要】
業種: 流通業
ソリューション: FUJITSU Managed Infrastructure Service FENICSビジネスVPNプラス
FUJITSU Managed Infrastructure Service FENICSⅡ ユニバーサルコネクト アプリケーションブリッジサービス
導入規模: 全国54カ所の拠点、約1,000人
構築期間: 7カ月
【課題と効果】
1 Microsoft Office 365を快適に利用できるネットワーク環境を構築したい 特定サイトへのインターネットアクセスを、拠点に設置されたルータから直接接続することが可能なブランチインターネットを利用し、Microsoft Office 365利用時のトラフィックやセッション数の増加といった課題を解決。快適なネットワーク環境を実現
2 お客様先に常駐する社員の業務効率化のためにセキュアで使いやすいモバイル環境を実現したい 既存Webサービスに改修を加えることなく利用可能で、端末に業務情報を残さない安心安全で便利なモバイル環境を実現
3 経費節減のためにネットワークのコストを削減したい コストパフォーマンスに優れたFENICSビジネスVPNプラスの導入をはじめ回線全体を見直したことでネットワークのコストを2/3に削減

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導入の背景と経緯

全国54カ所の拠点でお客様の視点に立った「ICTコンビニサービス」を提供

戦後、通信技術で日本の復興に貢献するべく、1948年に設立されたのが扶桑電通株式会社様です。情報通信社会の進展とともに歩む同社は、長年にわたって培ってきた通信とコンピュータの技術やノウハウを駆使し企業や社会の発展を支えています。主力の事業領域はネットワーク、ソリューション、ファシリティの3つの分野です。同社の強みは提案からシステム設計・構築、導入、運用・保守までのワンストップ対応と、全国54カ所の拠点展開による地域密着型のサポートです。

2014年、同社は豊富な実績に基づき同社の扱う商品やサービス群を課題や目的別に体系化し、お客様のご要望に全国どこでも迅速に応える「ICTコンビニサービス」をスタート。「誠心誠意 お客様のお役に立つ愛される企業」という創業以来変わらぬ同社の理念をかたちにしました。

クラウド化やモバイル対応を見据えたネットワークの構築が重要なテーマに

ネットワーク分野に造詣の深い同社が社内のネットワーク環境に採用していたのが、富士通のFENICSネットワークサービスでしたが、ワークスタイル変革やICTの進化などに伴い、それらに対応可能な新しいネットワークが求められていました。

「近年、スマートデバイスの普及に伴いインターネットに対する依存度が業務的にますます高まっており、クラウド化やモバイル対応を見据えたネットワークの構築が重要なテーマとなっていました。また回線の全体的な見直しによる経費節減も不可欠でした」と管理本部 情報システム部 次長 森本耕史氏は話します。

扶桑電通株式会社 管理本部 情報システム部 次長 森本 耕史 氏の写真
森本 耕史
扶桑電通株式会社
管理本部
情報システム部 次長

クラウド化ではクラウド版グループウェアサービス「Microsoft Office 365」の検討が進められていました。「従来、オンプレミスでMicrosoft Exchange Serverを使用しメール環境を構築していました。スマートデバイスをもっと有効活用して業務効率を上げたいというニーズが高まっていましたが、オンプレミスでのモバイル対応は、セキュリティ強化など運用管理が複雑になり、また運用コストも嵩んでしまいます。そこで、3年程前からメール環境はクラウドサービスを利用する方向で検討してきました。Microsoft Office 365は社内システムにアクセスすることなく、ライセンス管理も一元化できるためシンプルな運用を実現できます」(森本氏)。

Microsoft Office 365利用時のトラフィックの増加問題をいかに解決するか

扶桑電通株式会社 管理本部 情報システム部 企画課 主任 荒金 邦晴 氏の写真
荒金 邦晴
扶桑電通株式会社
管理本部
情報システム部
企画課 主任

Microsoft Office 365の導入検討を重ねる中で課題となったのが、クラウドサービス利用時のインターネット向けトラフィックやセッション数の大幅な増加でした。

「全国54カ所にいる社員約1,000人がインターネットを通じてMicrosoft Office 365を利用することになります。これまで社内のネットワークで行われていた通信がすべてインターネットに向けられることで生じるトラフィックの逼迫やセッション数の不足をいかに解決していくか。プロキシ製品の拡張やインターネット回線の増強ではコスト削減にはなりません。打開策を模索しているとき、富士通からFENICSビジネスVPNプラスのブランチインターネットを利用する解決案の提示があり、当社が抱える課題を一気に解決してくれました」と管理本部 情報システム部 企画課 主任 荒金邦晴氏は振り返ります。

採用の理由

Microsoft Office 365利用時の課題を解決するブランチインターネット

ブランチインターネットは、集中が懸念される特定サイトへのアクセスだけを拠点から直接アクセスし、トラフィックの逼迫を抑制します。「ブランチインターネットにより各拠点からMicrosoft Office 365のサイトに直接接続することでトラフィックの輻輳を回避できます。FENICSビジネスVPNプラスに標準搭載されている機能なのでコストの抑制も図れます。『導入の手間も掛からず短期間で導入ができる』というのが、FENICSビジネスVPNプラスを採用した大きな理由です」(荒金氏)。

FENICSビジネスVPNプラスは、フレッツ回線によるベストエフォート型の低価格なネットワークサービスであるとともに低遅延・高信頼を実現する点も採用のポイントとなりました。「12年間、FENICSをずっと使い続けてきましたが、サービスが止まったことはありません。その信頼性は高く評価しており、なおかつFENICSビジネスVPNプラスはコストパフォーマンスに優れていることから経費節減にも貢献できます」(森本氏)。

アプリケーションブリッジサービスにより安心安全で便利なモバイル環境を実現

今回、同社はFENICSⅡ ユニバーサルコネクト アプリケーションブリッジサービスも合わせて導入しています。採用の理由について荒金氏は次のように話します。「これまでお客様先に常駐する社員は勤怠管理などを月1回まとめて処理していました。常駐社員の業務の効率化を図るべくモバイル対応を検討していく中で重要なポイントとなったのが使いやすさでした。利便性が良ければ普及します。アプリケーションブリッジは快適な操作性で使いやすく、なおかつ画面転送技術により端末に業務情報を残さないことからスマートデバイス紛失時も情報漏えいを防止できます。また既存のシステムを改修することなくスマートデバイスで活用できるのも魅力です」。

導入の効果と今後の展望

回線全体を見直したことでネットワークのコストを2/3に削減

同社は2015年5月から11月にかけてFENICSビジネスVPNプラスへの切り替えを実施しました。「拠点の業務を止めることなく切り替えを行うため拠点のスケジュールに合わせて段階的に進めました。富士通さんには切り替えがスムーズに行えるようにサポートしていただきました」(荒金氏)。

2015年12月、同社はFENICSビジネスVPNプラスの運用を開始し安定運用を続けています。「ブランチインターネットによりMicrosoft Office 365を快適に利用できています。スケジュールの全社共通化など情報共有やコミュニケーション面のメリットは大きいですね。またFENICSビジネスVPNプラスはNGN(次世代ネットワーク)網内での折り返しサービスのため広帯域・低遅延を実現しレスポンスも向上しています」(森本氏)。

FENICSビジネスVPNプラスを含め回線全体を見直したことにより従来と比べてネットワークのコストを2/3に削減できました。モバイル対応の面では、Microsoft Office 365とアプリケーションブリッジサービスの社外利用に関するパイロット運用を開始。「常駐社員の勤怠管理はもとより承認業務などにもアプリケーションブリッジサービスを利用していきたいと考えています」と荒金氏は話します。

今後の展望について「Microsoft Office 365を快適に利用するネットワーク環境は構築できましたから、Skype for BusinessなどMicrosoft Office 365の機能の有効活用が今後のテーマとなります。富士通さんにはICTとキャリアの両面を有する特長を活かしたサポートはもとより今回のブランチインターネットなど先進的な提案にも大いに期待しています。また今回、FENICSビジネスVPNプラスを導入し課題の解決や効果を実感することができました。この経験やノウハウを当社の営業部門などとも共有しお客様への提案や課題解決に活かしていきたいと思います」と森本氏は話します。

創業時から富士通のパートナー企業でもある扶桑電通株式会社様。これからも富士通は同社のネットワークを支えるとともに、同社と連携し多くのお客様の課題解決に取り組んでいきます。

扶桑電通株式会社様のネットワーク構成概要図です。

【扶桑電通株式会社様 会社概要】
本社所在地 〒104-0045東京都中央区築地五丁目4番18号
代表者 代表取締役社長 児玉 栄次
設立 1948年3月
従業員数 979名(2015年9月期)
事業内容
  • 電気通信機器、電気機器、情報処理機器の販売、設計、施工及び保守
  • 電気工事、通信工事の設計、施工、管理
  • コンピュータソフトウェアの販売ならびにシステムの開発、コンサルティング
扶桑電通株式会社様の会社名ロゴマーク
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