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ネットワークサーバ
FUJITSU Network IPCOM
導入事例 株式会社富山富士通

24時間365日、止まることの許されない
グローバル・サポートサービスを支える「IPCOM Sシリーズ」

富山富士通では、インターネット・インフラを活用した海外を含む富士通グループで利用しているサポートサービス用システムの更改を契機に、ネットワーク機器をIPCOM S2000に集約。止められないシステムのため導入に際しては豊富なノウハウをもつ富士通のスタートアップサービスを利用。スムーズな導入後、安定稼動の中、運用効率とともに信頼性の向上を実現し、グローバル・サービスにさらなる安心感をもたらしている。

複数機器構成で運用管理面が複雑に

金光 宏治
株式会社富山富士通
第1 IDCサービス統括部 センターソリューション部

いまやインターネット・インフラはビジネス活動に不可欠である。しかし安心して効率よくインターネット環境を利用するためには複数機器が必要となり、運用管理面での様々な課題も生じてきている。
2006年、富士通グループ内の基幹システムの企画・開発・運用を担っている富山富士通では、富士通グループで利用するインターネットに接続したサポートサービス用システムの更改時期が迫っていた。従来システムは、ルータ、ファイアーウォール、サーバ負荷分散装置、スイッチなど複数機器により構成されていたため、運用管理が機器ごとにばらばらで複雑になっており、監視も保守も機器の数だけ手間と時間を要していた。またファイアーウォールもサーバとソフトウェアで実現しコールドスタンバイであったことからメンテナンスや信頼性面に課題を残していた。さらに海外メーカーのネットワーク機器も使用していたためサポート面に不安もあった。
今回のリプレースでは、運用管理面の様々な課題を解決するためにシンプルなシステム構成の実現が大きなテーマの一つとなった。そこで採用されたのがIPCOM S2000である。もちろん高信頼性やサポート面も採用の重要なポイントになったことは言うまでもない。

止められないことが最大のポイント

高橋 健司
富士通株式会社
プラットフォームソリューションセンター エンタープライズシステム統括部

今回の導入で難しかった点は、サービス運用中の移行であり、さらに止められないシステムであったことだ。
「今回のサポートサービス用システムは海外の富士通グループ会社も利用しているため24時間、止まることが許されません。そうした難しい状況の中での構築であり、移行時の試験も行うことから、IPCOMに関する豊富なノウハウをもつスタートアップサービスを利用することにしました」と、金光氏は導入経緯を振り返る。
スタートアップサービスは富士通のプラットフォームソリューションセンターが行っているサービスで、IPCOMをはじめ富士通の主力製品の構築を中心に、設計面から教育までもサポートする。「今回は、通常の構築サービスはもとより、事前に検証機をもとに、移行時の試験項目のレビューや移行時の試験も行い、スムーズな導入と運用についてお手伝いをさせていただきました」と、同センターの高橋氏は今回のサービス内容を説明する。

運用効率とともに信頼性も一層向上

今回のリプレースは2006年7月より着手、9月末に本稼動した。すでに導入効果もあらわれている。「従来のようにソフトウェアではなくIPCOMのファイアーウォール機能を利用することで、ソフトウェアの脆弱性への対処からも解放されました。また、IPCOMに機能集約したことにより運用管理面での効率は大幅にアップできました」と、金光氏は語る。IPCOM導入によるメリットは運用効率だけでなく、信頼性においても顕著だった。
「今回、構成がシンプルになったことで、コールドスタンバイからホットスタンバイへ、ファイアーウォールの二重化も容易に実現できました。従来、事象を把握し現地の部隊に指示して復旧するまでに最大30分程度は要していたものが、数秒で対応可能になりました。サーバのメンテナンス時に負荷分散対象からはずす際もコマンド一つで、ノンストップで行えます。また、単一メーカーで一元的に管理できることから、サポート面での安心感も違います」と、金光氏は信頼性面での効果をあげる。さらに、万が一、ハード的障害が起きた場合も迅速な対応を可能にするSupportDeskのリモート通報機能も今回から導入している。

検疫ネットワーク導入事例

IPCOM 導入実績により実力に手応え

運用面では維持をしていくことが最も重要であり、そこにノウハウも必要になる。「今回、スタートアップサービスを利用したことで、さまざまなノウハウも提供していただきました。また事前の試験では、ここを止めれば何秒で切り替わるといったことも実績として残すことができ、今後の運用面でも大変有益でした」(金光氏)。
スタートアップサービスは開発チームとも連携しており機能の検証を一緒に行うなど豊富なノウハウの蓄積がある。「構築して終わりではなく、お客様が確実にお使いいただけるように運用ノウハウや教育まで含めたサービスのご提供を目指しています」(高橋氏)。
システムはトラブルもなく安定稼動を続けている。今後の展開について金光氏は「運用管理ツールSystemwalkerと連携したリアルタイム分析や、IPCOMのSSLアクセラレーター機能の導入による、さらなるサーバ負荷低減も視野に入れています。またIPCOM導入実績により、その実力にしっかりとした手応えも得ました」と、力強く語る。
富山富士通では、ビジネス用パッケージソフト「名人シリーズ」などオリジナル製品の開発、販売や、富士通グループのシステム構築、運用で培った技術やノウハウを活かした一般企業向けのビジネス展開にも注力している。グローバル・サポートサービスを支える今回のIPCOM導入は、インターネット・インフラの利用において同様の課題を抱える多くの企業の課題解決に向けた富山富士通の新たな一歩でもある。

ユーザープロフィール

株式会社富山富士通

  • 本社: 〒939-2392 富山県富山市八尾町保内2-2-1
    (富山八尾中核工業団地内)
  • 設立: 1988年4月20日
  • 資本金: 4億円(富士通(株)全額出資)
  • 従業員数: 668名(2006年8月20日現在)
  • 概要:
    基本ソフトウェアの企画、研究、開発、富士通グループ内基幹システムの企画・開発、ソフトウェア関連商品の提供、サーバ系及びホスト系のシステムオペレーション、独自製品及びアプリケーションシステムの企画・開発・販売
  • 株式会社富山富士通ホームページ

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