ハイエンドルータ GeoStream R900シリーズ
特長 VPNサービス
PDF製品カタログ(3,146KB / A4・8ページ)
GeoStream R900シリーズは、投資効率/スケーラビリティ/サービスバリューに優れたVPNサービス網の構築に必要なあらゆる機能を提供し、変化の激しいVPNサービス市場への容易な対応を実現します。
Layer2 MPLS VPNの実現-VLAN VPN mapped MPLS機能
GeoStream R900シリーズのVLAN VPN mapped MPLS機能は、Layer2サービス網のユーザ識別子 (VLAN Tag) をMPLSラベルにマッピングし、Layer2 VPNサービス網のMPLSバックボーンへの収容を実現します。Layer2 VPNサービスをMPLSバックボーンを透過させることにより、Layer2サービス網を独立に構築した場合に比べて以下のようなメリットがあります。
投資効率の向上
バックボーンの増強時にも、L2サービス単体でなく他のサービスとのトータルなトラフィックを考慮すればよく、増設などのメンテナンスにかかるコストを抑えることができます。
運用性
運用管理にかかるコストを抑えることができます。また 機器の設置スペースにおいてもはるかに有利です。
さらに、MPLS網をバックボーンとしたLayer2 VPNサービスは、VLANベースのL2サービスに比べて以下のようなアドバンテージがあります。
拡張性
VLAN Tagの数の制限から1つのネットワークで収容できるユーザー数に制限があります。Layer2 MPLS VPNにおいては、VLAN TagをMPLSラベルにマッピングするため、ほぼ限りない数のユーザーを収容することができます。
信頼性
MPLSの機能である障害時のパス切替やトラフィック・エンジニアリングにより、ネットワークの信頼性を高めることができます。
VLAN VPN mapped MPLS機能によるMPLSベースのフルメッシュ型
L2-VPNサービスの実現
R900シリーズのVLAN VPN mapped MPLS機能は、1つのVLANに対してMPLS網内の複数のノードに対してMPLSのL2パスを張ることができるため、Point to MultipointでのVLANサービスをユーザに対して提供することができます。
業界標準のBGP/MPLS VPNs (RFC2547) 準拠
R900シリーズは、MPLS VPNの業界標準仕様であるBGP/MPLS VPNs (RFC2547) に準拠しています。BGP/MPLS VPNsは、キャリアクラスのネットワークに求められるスケーラビリティとセキュリティを確保し、柔軟な経路制御を実現します。他社ベンダー製品との相互接続性についても実証済みであり、マルチベンダーによるネットワーク構築も可能です。
IP-VPNサービスメニューの拡大
R900シリーズは、IP-VPNのサービスメニューとして複数のサービス品質クラスを提供する機能を備えており、ユーザへの付加機能として提供できます。
QoSサービスの提供
MPLS-TE機能により、MPLS網内のエンド・ツー・エンドに帯域保証型のTEトンネルを設定できます。これにより、IP-VPNユーザに帯域保証型のサービスを提供できます。また、IP-QoSのDiffserv PHBクラスをMPLSラベルのEXP値にマッピングする機能を利用し、ユーザトラフィックをEXP値に基づき差別化転送することができます。
バックボーン区間の冗長化サービスの提供
MPLS-TE機能により、通信事業者様がIP-VPNのユーザトラフィックが通るパス (TEトンネル) を明示的に選択できます。また通常時パス障害時のバックアップLSPの設定を行うことができるので、IP-VPNユーザにバックボーン区間の冗長化サービスとして提供することができます。
通常時パス (TEトンネル) に障害が発生した場合、予め設定されたバックアップパス (TEトンネル) に瞬時に切替えることで、ユーザのトラフィックを継続して転送します。
大規模MPLS-VPNの構築
R900シリーズは、最大1,000VPNをサポートし、今後増加が見込まれるIP-VPN需要に充分対応可能な容量を備えています。
MPLS網内トラフィック最適化
R900シリーズは、MPLS-TE機能により MPLS網内でユーザトラフィックが通るパス (MPLS LSP) を明示的に選択できます。これにより、複数のパス間でのトラフィックの負荷分散や、通常パス障害時のバックアップパスの設定が可能となり、MPLSバックボーン内トラフィックの最適化が可能です。
専用線ユーザに対する移行容易性
R900シリーズによって実現するVPNサービスは、専用線ユーザに対する移行容易性においても優れています。ユーザ側ルータとのルーティングプロトコルはBGP4の他、一般的に幅広くルータに実装されているOSPFにも対応しています。既に使用されているプライベートアドレスを使用できるため、専用線ユーザのVPNサービスへの移行を促進することができます。
関連資料はこちらから
PDFプロダクトレポートVol.2 (VLAN VPN mapped MPLS編)(342KB / A4・18ページ)