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FENICSビジネスVPNサービスの導入により、運用コストを大幅削減、高パフォーマンスのネットワークインフラを構築


小売業A社様 導入事例


コスト削減を最優先としてネットワークインフラの最適化を検討した結果、FENICSビジネスVPNサービスの導入により運用コストの大幅削減を実現しました。全拠点で光クリスタル接続(注)サービス(最大100Mbps専有タイプ)を利用することで、ネットワークのパフォーマンスが向上し、コストパフォーマンスが大きく改善されました。

[ 2010年7月29日掲載 ]


導入事例概要
お客様の業種 小売業
導入サービス FENICSビジネスVPNサービス
規模 20拠点(導入時)
構築期間 検討3ヵ月、構築2ヵ月半

課題と効果

課題1 ネットワークの運用コストを削減したい
効果 専用線ネットワークに代わりFENICSビジネスVPNサービスを導入することで、運用コストを約1/2に削減
課題2 データ通信と音声通信(電話)を統合したい
効果 全拠点で光クリスタル接続を利用することで品質の高い音声通信と高速なデータ通信を実現

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導入の背景

第一の課題は運用コストの削減

A社様は雑貨用品を幅広く扱い、首都圏中心に店舗展開されている小売事業者です。今後、首都圏以外の地域への出展にも意欲的であり、事業拡張だけでなくコスト削減にも積極的に取り組んでいます。

従来からA社様では、データ通信および音声通信(電話)のインフラとして、本社と全店舗を結ぶ専用線ネットワークを導入。パフォーマンスや信頼性については満足されていましたが、今後も市場優位を獲得・維持していくため、新規店舗展開も見据えていかに経費を削減していくかが大きな課題となっていました。
そこで、専用線の導入以降、ネットワークインフラにも変化が生じ、低価格で品質の良いサービスが新しく出てきている中、富士通に更新提案のご相談をいただきました。

信頼性の高い通信を重視し、光クリスタル接続サービスを選択

A社様では旧ネットワークにおいても富士通のPBX、ルータ等のネットワーク製品、FENICSビジネスEthernetサービスをご利用いただいていましたが、今回のインフラ再構築については、以下の2つのご要望を受けました。

  • 運用コストの削減を最優先すること
  • 旧ネットワークと同様にデータ通信と音声通信(電話)を統合すること

この2つの要望に対して、富士通はFENICSビジネスVPNサービスの導入を提案しました。
運用コストだけを重視するのであれば本社と全店舗でBフレッツ接続を利用するのが最適ですが、Bフレッツ接続はベストエフォート型回線であり、回線の混雑状況によっては、パケットの損失や遅延などにより、音声が途切れたり音質が落ちたりする可能性がありました。

富士通が提案したビジネスVPN光クリスタル接続サービスは、光ファイバベースで最大100Mbpsの広帯域接続を可能にします。運用コストはBフレッツより若干高いものの、旧ネットワークの専用線の1/2程度となります。このサービスはソフトバンクテレコムが提供する光ファイバー網を利用して、NTT局舎からお客さま宅内までを光回線で接続します。信頼性はBフレッツより高く、音声通信の途切れや品質低下を招くことはありません。
提供エリアが現在は主要都市エリアに限られる点が心配されましたが、幸いA社様は都市型の店舗展開戦略をとっていたため、すべての店舗に導入可能であることがわかりました。

アクセス回線の比較

アクセス回線 信頼性 運用コスト 提供エリア
専用線 (帯域確保) 高コスト (全国)
Bフレッツ (ベストエフォート) 低コスト (全国)
光クリスタル接続 (最大100Mbps) Bフレッツよりは若干高コスト (全国主要都市)

A社様では他社の提案を含め検討した結果、コスト削減およびデータ通信と音声通信の統合という2つの要望を満たすものとして、光クリスタル接続ベースのFENICSビジネスVPNサービスを利用したネットワークの導入を決定しました。

システムの概要

全拠点でソフトバンクテレコム株式会社のブロードバンドイーサアクセスを利用した光クリスタル接続を採用

A社様の旧ネットワークではFENICSビジネスEthernetサービスを導入し、本社では100MbpsのEthernet接続を、それ以外の店舗では10MbpsのEthernet接続が利用されていました。
当初、FENICSビジネスVPNサービスの導入にあたり、本社との接続に光クリスタル接続を、他店舗との接続にBフレッツを利用するネットワーク構成を提案しましたが、最終的にA社様はアクセス回線のパフォーマンスと信頼性を重視。本社および全店舗での最大100Mbps占有タイプの光クリスタル接続サービスが採用されました。

A社様 システム構成図

FENICSビジネスVPNサービスは、低コストで高パフォーマンスが得られるネットワークサービスです。IP-VPNサービスであるため、セキュアなネットワークを構築でき、コストや規模に応じて、フレッツ回線だけでなく、光クリスタル接続、専用線などのアクセス回線を選択可能であり、オプションで、ユニバーサルコネクトやインターネットUTMサービスなどのFENICS独自の接続サービスを利用することもできます。数多くの導入実績があり、導入から運用、保守、サポートをワンストップでご提供いたします。
オプションを含めたご請求の一本化も可能です。

導入の効果

運用コストの大幅削減とコストパフォーマンスの向上を実現

最優先事項であったコスト削減については、運用コストを旧ネットワークの約1/2にまで縮小でき、A社様はこの結果に十分満足されています。
導入後、データ通信と音声通信の統合における懸案事項であった電話関係のトラブルも発生していません。また、A社様ではPOSシステムをはじめ、各種システムを利用していますが、今回のネットワークの導入で通信速度が10Mbpsから100Mbpsと速くなった結果、現場の方々から「データの送受信が速くなった」「システムが速くなって業務の効率が上がった」との声もいただきました。これは、コスト削減だけでなく、コストパフォーマンスの向上が実現したことの証といえるでしょう。

将来の展望

ネットワークインフラの継続的な見直しが課題

今回の事例では、A社様のご希望により2ヵ月半という短期間での新ネットワークの構築、切り替えを行いました。これらの作業についてもスムーズに行われたとの評価を得ています。短期間でA社様のご満足いただく形でネットワークを導入できたのは、旧ネットワークの導入・運用を通じて培ってきたA社様との信頼関係があったからこそといえるでしょう。A社様からは、「ネットワーク技術は日進月歩。今後さらに高品質、低コストのネットワークサービスや新しい通信サービスが次々と提供されることでしょう。ネットワークの運用コストやパフォーマンスの見直しはこれで終わりではなく、数年ごとに最新のサービスを継続して導入していきたい」との新たなご要望もいただきました。富士通は、A社様をはじめとするお客様の満足度、信頼度を高めるために、今後も最新のネットワークサービスの提供と共にネットワークの機能向上やサービス拡充に努めてまいります。


用語解説

注 : 光クリスタル接続
光クリスタル接続はソフトバンクテレコム株式会社のULTINA Internet イーサネットアクセス(S) 光 IP1」をアクセス回線としております。

本事例中に記載の肩書きや数値、固有名詞等は掲載日現在のものであり、このページの閲覧時には変更されている可能性があることをご了承ください。

導入サービスの紹介

FENICSビジネスVPNサービス

FENICSビジネスVPNサービスは、中小規模~大規模ネットワーク向けのセキュアなVPNサービスです。

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