シンクライアントの大きなメリットは、サーバで一括管理するから運用管理の無駄 な手間がかからないこと。その分見えないコストが削減できるんだ。
例えば、これまでクライアントごとに行っていたセキュリティパッチの適用なんかは 管理側でできるようになる。
それは管理者には魅力的よね。これまでやっていたセキュリティパッチのお知らせやユーザーがきちんと適応したかどうかの確認の手間が省けるだけでもうれしい!
利用者からしても、いちいちセキュリティパッチを適用する面倒な手間がなくなる訳だから、業務効率化につながるんだ。
管理側も利用側も業務が簡単になって効率がアップするうえに、統制強化が図れる。確かに大きなメリットね。
運用管理の主なメリットをまとめてみるとこんな感じになるかな。
[シンクライアントは、管理者⇔利用者側のどちらもメリット]
なるほど!アプリケーションの管理はもちろんだけど、他にもユーザ管理、セキュリ ティ管理も一元化されるから、管理運用のコストは思った以上に削減できそう。
シンクライアントは必要なら自宅のPCからでもリモートでオフィスにある自分のPCにアクセスできるから、同じ環境で仕事ができるわけだね。
PCが故障する度に大騒ぎする必要もなくなるわ。仕事で使っているPCが故障してもユーザデータはサーバ上にあるから、別のPCと交換してアクセスすれば、支障なくすぐに業務が続けられるんだから。
そう!シンクライアントは、ビジネスの継続性も強化するシステムでもあるんだ。
管理する側にとっても利用する側にもメリットがあるということだけど、利用者側にとって一番気になるのは、使い心地よね。
シンクライアントを使って違和感無いのかしら?
この間シンクライアントをデモで使わせてもらったけど、ログインしてしまえば、普通の業務をしている分には違和感はないと思ったよ。
そのことに関連して、富士通の仮想デスクトップサービスではお客様のワークスタイルに合わせて大きく2つのシンクライアント提供方式を用意している。
1つはSBC方式ね。
OSとアプリケーションをサーバ上で共有して使う方式だわ。すべてサーバ上に集約するからデータもサーバにしか残せないようになっている。
SBC方式では、ユーザが利用するのは全て同一のアプリケーション構成になっているのが特徴。同一構成だから管理がよりしやすいメリットもあるね。
2つめは、仮想PC方式。
ユーザごとに異なるOSとアプリケーションを、それぞれの仮想環境としてサーバに 割り当てて、ユーザに提供する方式よ。
ユーザや部門、グループごとにOS、アプリケーションの構成を変えることができる から、ユーザにとってはより使い勝手がいい。
さらにユーザデータを全てサーバ上に集約して、シンクライアントシステムへ接続するための端末自体もHDDを持たないシンクライアント専用端末にすれば、端末から情報が漏えいすることは完全にないわ。
情報が入っているHDD自体が無いからね。
SBC方式・仮想PC方式には、それぞれメリット、デメリットがある。また、シンクライアント技術自体の話をすると、動画などを扱うマルチメディア系や設計で使うCAD関係のアプリケーションを使うには比較的難があるというデメリットがある。
どの方式を選択するかは、管理者の負荷軽減とユーザ利便性のバランスやなにより自社の現状の業務形態を十分に考慮して方式を選ぶことが大切だ。
[ワークスタイルに合わせた新クライアントソリューションをご提供]
金融系のように、より高いセキュリティが必要な場合は、シンクライアント専用端末 を採用するのが好ましいわね。
自社の業務形態に合った提供方式を選ぶことが、シンクライアント導入の大きな ポイントになるんだね。
でも、実際に導入しないと分らないことがあるんじゃないの?
相性の良くないシンクライアントを導入したらそれこそコストの無駄だわ。
そうだね。シンクライアントの導入と気になるコストについては続きで。
富士通では、シンクライアントの導入をワークプレイス-LCMサービスとして提供しています。IT資産を含めて、シンクライアントの導入から移行までを全面的にご支援いたします。検証された標準テンプレートを活用することで、円滑で確実な仮想デスクトップ環境導入を実現し、導入期間とコストを削減いたします。