- 導入事例
- 日揮株式会社様
導入の背景・採用のポイント - 導入システムの機能ポイント
- 導入の効果・将来の展望
- 日揮株式会社様
[ 2010年3月23日掲載 ]
日揮様 横浜本社では2009年4月、多様なコミュニケーションツールを一つのシステムに統合し、効果的に活用・展開する富士通統合コミュニケーションシステムの導入を決定。IP電話5,400台を導入し、かつ既存のPHSやアナログ通信機器なども活用する、大規模でハイブリッドな環境を実現しました。
ビジネスにおけるコミュニケーションツールは、電話・メール・グループウェア・Web会議など多種多様です。しかし、各々のツールを別々のシステムで構築するのは非効率的であり、使い勝手も統一できません。
統合コミュニケーションシステムは、IPネットワークを基に各種コミュニケーションツールを一つのシステムに統合することで、効果的に活用できるものです。もちろん、ビジネスに必須の電話・メールといったツールのみ利用している環境へ統合コミュニケーションシステムを導入し、それを基に新しいツールを追加・展開していくことも可能です。統合コミュニケーションシステムによる各種ツールの統合・展開は、ワークスタイルの改革はもちろん、業務システムとの連携による業務プロセス全体の効率化も実現します。
日揮様においても、単にPBXのリプレイスで現状を維持、という観点ならば最低限のコストで済むことは十分承知していました。しかし、社内コミュニケ-ション改善という大きな目標を達成するためには、ある程度の初期投資は必要でも将来性の高いシステムを導入すべきだと判断したのです。電話や通信の問題点について社内ヒアリングを実施し、それを基に検討を重ねた結果、統合コミュニケーションシステムを「すべてのコミュニケーションツールの土台となるもの」という位置付けで捉え、2009年4月に導入を決定しました。
鈴木様「社内コミュニケーション改善という大きな目標を達成するためには、PBXのリプレイスによる現状維持ではなく、将来性の高い統合コミュニケーションシステムに移行すべきだと判断しました。」
長沼様「日揮情報システムと富士通は密接な連携をとりながら、設計、導入までの整備、さらにはユーザー教育に至るまで、幅広い分野で協力してきました。その結果、業務への影響を最小限に抑えつつ、当初かかげたリリース時期までに、すべてのアナログ電話機をIP電話機へ円滑に移行することができました。」
日揮情報システム株式会社 システムマネジメント本部
インフラ技術第2部 部長代理 長沼 智司様
日揮様が統合コミュニケーションシステム環境への移行に際して最初に手掛けたのは、今後のグローバル展開までも視野に入れたIP電話の導入です。しかし導入に際しては、大きな条件がありました。固定の電話はIP化するが、内線として使用している既存PHSやファクス機、他拠点との通信に使用しているPBXなどはそのまま活用する、というハイブリッドな環境を実現する必要があったのです。
富士通の提供する統合コミュニケーションシステムでは、「Cisco Unified Communications Manager(注2)」と富士通のIP-PBX「IP Pathfinder」を組み合わせて新システムと既存の資産を接続し、運用開始後は既存資産の更改時期に応じて段階的に新システムに移行していく、というマイグレーション ソリューションも用意しています。日揮様でもこのソリューションを利用することにより、必要条件であったハイブリッド環境を実現できました。
【システム構成図】
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鈴木様「一度に全てIP電話に切り替えるのではなく、必要に応じてアナログ回線などを残しておけるというのは、国内外に多数の拠点を持つ当社としては大きなメリットだと感じています。」
長沼様「IP電話環境構築に割り当てられた期間は、約5カ月と非常にタイトでした。また、アナログとIPのハイブリッド環境構築において、業務停止期間は最短に抑える必要がありました。こういった厳しい条件がクリアできたのは、富士通が日揮の環境を熟知していたことが貢献していると思います。」
新たなワークスタイルを実現するとともに、コミュニケーションとIT システムを統合をすることで、ビジネスプロセス全体の最適化を推進し、企業価値向上を強力にサポートします。
(注)本事例中に記載の肩書きや数値、固有名詞等は掲載日現在のものであり、このページの閲覧時には変更されている可能性があることをご了承ください。