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グループウェア
FUJITSU ビジネスアプリケーション JoinGear
JoinGear導入物語 第2話

第2話   救世主・ASPあらわる

ASPなら願いがかなうかも

APSの可能性のイメージイラスト 「管理に手のかからない情報共有システムがあったらなぁ…」
その考えは、だんだんとひろみの頭の中を支配しはじめていた。しかしあてもなく夢に浸ってばかりはいられない。現実に戻って、システム構築のために具体的に動かなければならない。
情報システム課では、昨年の春に社内にパソコンとLANを導入したとき、コンピュータ・メーカーにシステム一式を依頼した経緯があった。その時に敗退したメーカーの担当営業・三田は、他社機の導入後もときどき顔を見せ、いろいろと相談にのってくれている。システムに関する悩み事なら彼に聞くのが一番だろう。うちに入っているメーカーの営業は、新しい提案は何にもしてくれない。ひろみは、こんど三田が訪ねてきたらさっそく相談してみようと考えた。
数日後、ひろみと三田は、会議室のテーブルを挟んで向かい合った。
「なるほど、イントラネットですか」
ひろみの話を聞き終えた三田が言う。
「ええ。でも今お話ししたシステムを社内で作るとなると、運用が大変じゃないですか。しかも、去年入れたパソコンを活用して。で、三田さんなら何かいい方法をご存知じゃないかと思いまして」
三田は少し考えて「桜井さん、ASP(エー・エス・ピー)ってご存知ですか?」
と切り出した。
ひろみもどこかで聞いたことがある言葉だった。
「なんでしたっけ。アプリケーション…」
「ええ、アプリケーション・サービス・プロバイダーの略です。簡単に言うと、桜井さんの言われたようなシステムを、自社内に構築せずに実現できるものですよ」
「えっ?」
ひろみは一瞬耳を疑った。
「サーバがいらないということですか?だとしたら誰がどこでシステムを管理するんでしょうか」
「もちろんサーバは不要です。すべてアウトソーシングですから、管理は外部に委託することになります。アプリケーション・サービスをレンタルする、という風にお考えください。そのASPで、インターネットを使った情報共有、つまりWebグループウェアを構築することができるわけです」
「Webグループウェア…?」
「まさに先ほど桜井さんがおっしゃった、電子メール、電子会議室、掲示板、文書ライブラリといった機能を持つインターネット上のネットワーク・アプリケーションのことですね。普段使っているネットスケープやマイクロソフトのWebブラウザから利用できるので、どなたでも簡単に使えます。IDとパスワードを入力すれば、出張先でもどこでもアクセスできます」
三田の言葉は神のお告げのように聞こえた。ただの夢物語だと思っていたことが現実にできるのだ。
「当社でももちろんそういったサービスを提供していまして、すでにたくさんのお客様に幅広くご利用いただいています。よろしければ、次にお伺いする時にでも30分ほどいただいて、改めてご説明しますが」
「ぜひお願いします!」
ひろみは迷うまでもなく即答する。
三田の話で、ひろみは一気に道が開けたような気がした。と同時に、今までほとんど知らなかったASPという言葉に、俄然興味がわいてきた。
「もう少しASPを知っておくべきかも。その方が三田さんとも突っ込んだ話ができそうだし」
ひろみはパソコンが得意だった大学時代の友人・田村奈緒子を携帯電話で呼び出した。アパレルメーカーの企画担当としてがんばっている奈緒子に、ASPのことを詳しく教えてもらうために。

もっともっとしりたい!ASP

待ち合わせたカフェに、奈緒子は5分遅れてやってきた。
「久しぶり、元気?」
奈緒子に会うのは一ヶ月ぶりだが、いつも変わらない態度がひろみにはうれしい。モカフラペチーノを注文すると、つもる話もそこそこに、奈緒子は本題へと話を進めた。
「で、ASPの何を知りたいって?」
「ASPって言葉自体ほとんど知らなかったんだけど、メーカーの営業さんに話を聞いてみるとうちの会社のニーズにぴったりな気がしたの。でも見切り発車するわけにはいかないから、ちょっとASPの実態を勉強しといたほうがいいかなと思って。導入している企業ではどんな風に使われてるものなのかとか」
「うーん、企業規模によるんじゃない?例えば年商1000億円を超える大企業なんかだと、イントラネットは自社サーバにノーツみたいなグループウェアを導入しているところが多いのね。でも、外部の人をそこに参加させられないので、ASPで別なネットワークを作って取引先まで巻き込んだエクストラネットを実現してる」
「じゃあ従業員100人のうちの会社ぐらいだったら?」
「圧倒的にイントラネットの情報共有ね。ま、ひとくちに情報共有って言っても業種もいろいろだし、それぞれの会社で共有する情報のテーマは違うと思うけど」

ユーザーの利用パターンのグラフ 「例えばさ、規模のことはちょっと置いといて、奈緒子のとこは情報共有をどう活用してるの?」
「うち?うちには社内コミュニケーションの面でも、営業活動の面でも、もう絶対不可欠よ」
奈緒子はそこでひと呼吸置いた。
「うちは、新鮮な情報が大切なのね。例えば、掲示板にはイタリアなどの最新ファッション情報がデジカメ写真付で詳しくのっているし、季節に先駆けた新商品も掲示板で社内発表される。あと顧客向けにデパートなどで開かれる新商品発表会や販売店スタッフ研修の予定プラス、社内人事や総務関係の全社的な連絡にも掲示板が使われてるよ」
「ずいぶん便利にしてるんだ」
「それと、会議室では今度出る新商品についてのQ&Aが盛んね。社長を囲んで意見交換することもあるの。おとがめなしって約束だから、いいと思ったことはどんどん提案できるようになってる。そうそう、ライブラリは営業の共有財産だなぁ。他の人が作ったWORDやEXCEL形式の資料を自分の商談にも金額とかを少し変えるだけで使えるから、すっごい助かってるんだ」
「ふうん、うちの会社もメーカーだから、そういう話は共通するところがありそうだなぁ」
「だよね。あと、ASPでいちばん助かるのはひろみのとこみたいな、サーバの運用が負担になるような会社だろうから、ユーザー構成比で見たら中堅企業の比率はかなり高いんじゃないかな。コストの面でも魅力的だろうし」
コストという言葉にひろみは素早く反応する。
「なになに?どういうこと?」
「サーバを置けば自社のやり方にぴったりのシステムが作れるけど、その分構築の期間と費用、さらに毎日の運用の費用もかかるでしょ。それと、うまく動かない時はコンピュータの専門家の出番も必要だし。でもASPは、システムを外部に預けて、アプリケーションも用意されてるものを使う。自社用に構築するわけじゃないから開発期間もいらないし運用もおまかせ、結果、コストの大幅削減になるわけ」
「そっか、予算のこともあるし、大事な話だよね」
「インターネットの接続環境は整ってるの?」

APS活用事例イメージイラスト 「うん、去年入れたLANからそのままインターネットに出て行ける。全国の支店はまだダイヤルアップだけど」
「じゃあ導入までの時間もあんまりかからないよ。接続プロバイダーもそのままで大丈夫だし。でもこの際、はやりのADSLにすると費用も下がってアクセスも快適になるかも知れないので、検討したら。そうそう、LANとインターネットの間にはファイアーウォールはあったよね。これがないと、オフィスのサーバ機がアタックされちゃうよ」
「そうね。オフィスのファイアーウォールの再確認もしておこうっと」
ひろみの手帳は、いつの間にかメモで真っ黒になっている。
「いろいろありがとね。すごく助かる」
「いいっていいって。ところで、こんど説明にくるっていう営業さん、富士通の人なんでしょ?」
「うん。この間の商談では負けたんだけど、何かと相談に乗ってくれるんだ」
「そういえば富士通って、ASPの先駆けみたいなことをはじめた会社だって聞いたことあるような気がするよ。なんだっけ、VPO(ブイ・ピー・オー)って言ったかな?確かそんな名前のサービスだったと思う」
「VPO…」
「ま、あたしよりその営業さんのほうが詳しく教えてくれるよ。当たり前だけど」
そう言うと奈緒子は元気よく笑った。ひろみは奈緒子につられて笑いながら、初めて聞くVPOという言葉に、言いようのない期待感を抱かずにはいられなかった。

注釈 VPO(ブイ・ピー・オー)について
富士通が提供するASPの先駆け商品。JoinGear(ジョインギア)はVPOの機能を更に向上させた新商品。

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