このページの本文へ移動

グループウェア
FUJITSU ビジネスアプリケーション JoinGear
JoinGear導入物語 第5話

第5話   2年後--VPOのその先へ

時代は変わるものなのね

情報共有のポイントイメージイラスト 2年後のある日、ひろみはある外資系企業が企画したセミナーに出席していた。アメリカにおける情報共有の最新の話題、特にASPの動向、そして日本の厳しい現実、中堅企業はどう行動すべきか…。「井の中の蛙」になることを恐れた伊藤課長の指示で参加したセミナーだったが、VPOをさらに改善したいという思いを強く抱いているひろみにとっても、刺激になる話ばかりだった。
管理者のポジションを後輩にゆずってサブ管理者になった今、VPOに関してひろみの実質的な仕事はないに等しい。しかし導入を推進した当事者として、社内の情報共有の現状に満足してはいなかったのだ。確かに社内のメンバーはVPOをうまく使いこなしているが、ひろみにはVPOの改善すべき点が、2年という時間の中で見えてきたように思えていた。
社に戻ると、さっそく伊藤課長が声をかけてきた。
「桜井くん、どうだったセミナーは?」
「ええ、よかったです。やっぱりきれいですね~、ディズニーシーのホテルは」
「…そんなことを聞いてるんじゃないよ。重要な話題を3つあげてごらん」
「重要3つ」は彼の口癖だ。ひろみはひとつ咳払いをして手帳を取り出す。
「まず印象深かったのは顧客ニーズの変化です。去年はハッカー対策、今年は電子メールのウイルス対策がトップでしたけど、情報共有関連のテーマが根強いのです。情報共有の改善は永遠のテーマのようですね」
手帳のページを繰りながらも、ひろみの言葉は途切れない。
「次に、期待先行だったASPサービスが日米で着実に伸びはじめたという事実です。顧客ニーズを吸い上げたサービスだけが、CATVやADSLのブロードバンド時代の追い風を受けているようです。それから、情報共有の中ではEIP(企業情報ポータル)、CRM、情報格差が大きなテーマと聞きました」
ひろみは、そこで少し息をついた。
「EIPは社員の日常作業に焦点を当てて情報系システムの見せ方を利用者中心に大幅に変えること、CRMは問合せやクレームなど日常の顧客対応から得られたデータをいかに活用するかがポイントになるという話でした。情報格差については個々人のスキルをどう高めるか、逆にスキルが高くなくても必要な情報がタイムリーに漏れなく入手できる仕組みが大切で、具体的には幹部社員、特に経営陣クラスが気楽に使えることが求められています」
声に熱が入ってきた。なかなか終わりそうにない勢いだ。
「わかった、わかった。続きは今度の部会で頼むよ。…ところで、相談なんだがね」
「重要3つ」はクリアしたはずなのになんだろう、とひろみは思う。
「実は、経営陣から社内情報をもっと効果的に使いたいという話が持ち上がっているんだ。常務の知り合いの会社から新しいシステムの売り込みもあって、他社も含めて比較検討することになった。VPOにこだわらなくてもいいから、セミナーで重要だと感じたことをうちの環境で実現するとしたらどうすべきか、提案してくれないか」

2年目の浮気?

思いがけず課長から新たな宿題をもらってしまった。しかもまたまた難題だ。ひろみは、努めて冷静さを装いながら席に戻るとさっそく検索エンジンでVPOに代わる商品を探してみた。
どうやら時間さえかければ、なんとか比較検討資料は作成できそうだ。
こんな時、奈緒子ならなんと言うだろうか。そんな考えが、ふとひろみの頭をよぎった。2年前にも力になってくれた、頼りになる友だち。この週末、久しぶりに会うことになっている。
相談しない手はないように思えた。
土曜日、コーヒーハウスで待っていた奈緒子と、ひろみは外を歩きながら話すことにした。早春の梅の香りが気持ちいい。
「どうしたの、元気ないよ。カレシとうまくいってないの?」
「あはは、ぜ~んぜん。ラブラブだよ」
笑ったら、少し心がなごんだ気がした。
「でもね、前に相談した情報共有のVPOって憶えてる?あれをどうしようかで悩んでるんだ。2年たって世の中も進歩したし、変えた方がいいかなと思って」
「う~ん、…安易に変えるのは反対だな」
奈緒子の返事はびっくりするほど速かった。
「理由は3つね。せっかく覚えた操作や機能、それにせっせと貯めた社内のノウハウデータは大切にすべき。2つ目は、良心的なASPサービスなら時代の変化に合わせた次の計画を必ず持っている。そして最後は、浮気心は禁物ってこと」
「浮気心は引っかかるなぁ。それってあてつけ?」
「まじめな話。あちこち検討するのはいいけど、ちょっとした機能の差や見栄えだけで毎日使う道具を変えられたら、個人的にはすごくイヤになると思うよ。現場はいろいろ工夫して使ってるんだから、慣れが一番なんじゃない?そう言えばさ、例の富士通の人には聞いてみたの?次の計画があるかも知れないよ」
「三田さんか…そうだよね」
奈緒子のアドバイスはいつも的確だ。課長にはVPOにこだわらなくていいと言われたけど、VPOを見直すなら、他のメーカーをあたる前に三田の話を聴くのが筋かもしれない。ひろみはそう思い直した。

新商品あらわる

新しいASPグループウェアイメージイラスト 三田に電話を入れると、その話題を待っていたかのように新商品の話が出た。
「実は私自身、社内レクチャーを受けたばかりなんですが」
そう言うと三田は軽く笑った。
「1997年以来VPOで培ってきた経験を活かした今回の新サービスは、情報共有をサポートする仕組みとしてのVPOの基本的な考え方はそのままに、ブロードバンド時代に合わせてさらに洗練されたものに仕上げています。テーマは3つ。VPOのお客様の声をとことん反映すること。個人ポータルとしての効率化の追求。そして管理者がさらに楽になる仕組みの充実です」
ひろみにはまだ新商品の具体的なイメージが湧かない。しかし、ユーザーの声をどう反映しているのかという点には強い興味を覚えた。「顧客ニーズを吸い上げたサービスだけが、CATVやADSLのブロードバンド時代の追い風を受けている」。セミナーで聴いた話が頭に浮かぶ。
「お電話では何ですから、桜井さん、近々お時間いただけますか?直接伺って概要をご説明させていただければと思うのですが」
「え、ええ、ぜひお願いします」
「ありがとうございます。そうそう、VPOに比べて機能が大幅にアップしますので、商品名も新しくなるんですよ。新しい名前はJoinGear(ジョインギア)と言います」
「JoinGear…」
「はい。『情報共有の歯車』といったような意味合いです」
ひろみは手帳に「JoinGear」と書くと、アンダーラインを二重に引いた。この名前が、解決しなければならない問題を解く鍵になるのだろうか。ひろみは祈るような思いで、三田との約束の日を待った。

JoinGearのサービス内容詳細はこちら




お問い合わせはこちら

Webでのお問い合わせ

入力フォーム

当社はセキュリティ保護の観点からSSL技術を使用しております。

お電話でのお問い合わせ

0120-933-200 富士通コンタクトライン(総合窓口)

受付時間 9時~17時30分
(土曜・日曜・祝日・当社指定の休業日を除く)