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イントラネット内のライブ映像配信を低コストで実現
経営トップのメッセージを自席で一斉同時視聴可能に
~今後様々なシーンでの活用検討も~

大鵬薬品工業株式会社様 外観の写真

大鵬薬品工業株式会社様 導入事例


社員数が数百名を超える企業が社内でライブ放送を行うには、従来衛星放送やテレビ会議、大規模な映像配信システムなどが用いられてきた。しかしいずれも相当の導入・維持コストを要し、視聴場所や視聴者数が限定されるといった課題があった。大鵬薬品工業株式会社は、イントラネット内での大規模映像中継を低コストで実現できる「ライブ映像配信」を導入。経営トップのビジョンを全社員で共有する環境を整えた。

[ 2013年5月14日掲載 ]

【導入事例概要】
お客様の業種: 創薬
導入製品: FUJITSU Network ライブ映像配信ソリューション
設計~構築期間: 2カ月
【課題と効果】
本社社員が一堂に会して聴いていた経営トップの年頭挨拶を全国拠点へライブ映像配信したい 社員が自席でライブ映像を視聴できる環境を構築。トップメッセージ発信がスムーズに行われるようになった
既存のイントラ環境に手を加えず、より低コストでライブ映像配信を実現したい ALM(注1)配信技術を利用することで、既存のネットワークで配信を実現。サーバなど設備投資を最小限にとどめ、低コストで導入できた
トップメッセージ配信以外にも積極的にライブ映像配信を活用したい 常に専門知識の更新を求められる医薬情報担当者の研修環境を向上させるため、eラーニングとライブ映像配信を並行した運用を検討中

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導入の背景

優れた抗がん剤創薬で世界に羽ばたく

大鵬薬品工業株式会社は1963年、大塚グループの主要企業として創業。以来、医療用医薬品とヘルスケア製品の両分野において優れた製品を供給し続けている。とりわけ医療用医薬品事業では経口抗がん剤のパイオニアとして躍進を続け、胃がん、乳がん、大腸がん、肺がんにおける術後化学療法において高い治療実績を上げている。近年においては米国、中国、シンガポールに現地法人を設立し、経口抗がん剤の研究・販売のグローバル化を積極的に推進。またヘルスケア製品事業では「チオビタ・ドリンク」、「ソルマック」、「ハルンケア」などのブランドを育ててきた。

全社員へのライブ配信に取り組む

同社情報システム部は2012年、社内向け映像配信の環境を整備することになった。同社情報システム部部長の中島広幸氏は、「現社長が同年4月に就任し、トップメッセージを全社員に定期的に伝えることを重視していくことになりました」と語る。社員は全国に2,500人強。しかし通常のシステムではネットワーク負荷が高く一斉配信は行えないため、当初は収録した映像をDVDで全国に配布し集合視聴させたり、オンデマンド型で配信する方法がとられた。

大鵬薬品工業 情報システム部 部長 中島 広幸氏の写真
中島 広幸
大鵬薬品工業
情報システム部 部長

同社情報システム部 ITサービス課課長の関雄大氏は、この方法の問題点について次のように語る。「就任の挨拶を皮切りに、経営方針などが発信されることになりました。そのため、会場手配やDVDを作成し全国へ発送する総務部門の負担を軽減する必要がでてきました。またオンデマンド配信ではいつ見られるか分からないため、やはり社員が自席で一斉にライブ映像を視聴できる仕組みが望ましいということになりました」。

大鵬薬品工業 情報システム部 ITサービス課 課長 関 雄大氏の写真
関 雄大
大鵬薬品工業
情報システム部 ITサービス課 課長

採用の理由

イントラネット内でのライブ配信の難しさ

2012年9月、情報システム部はイントラネット内で一斉映像配信できるシステムについて検討を開始。しかし、数千人の社員に対してライブ映像配信を行うには従来の配信方式では多くの課題があった。
例えば、サーバが全端末に対して直接配信する「ユニキャスト」では、最大視聴数に応じたサーバ増設が必要となり、さらにサーバへのトラフィック集中に対応するためのネットワーク増速が不可欠となる。一方、ネットワーク層でデータをコピーしながら配信する「IPマルチキャスト」ではサーバへのアクセス集中は避けられるが、ルータやスイッチの全域にわたる変更が発生してしまう。いずれの方式も大規模であるほどイントラネットに大幅に手を加える必要があり、なかなか導入に踏み切れないケースが多い。
同社ではこれらの課題を解決するため、「ALM」配信方式に着目。これは、ライブ視聴に参加している端末同士が動的に形成するイントラネット上の仮想ネットワーク内で、端末間で映像データを次々に転送しながらマルチキャスト配信を行うもの。ルータ/スイッチの変更も不要でサーバ側へのアクセス集中も発生しないため、現在のネットワークを活かしながら最小限のシステムで大規模なライブ配信を実現できる。
「富士通さんの新しい配信技術を知り、その優位性と端末側で映像データをリレー転送していくという画期的な方式に驚きました」(関氏)。

富士通での運用実績で導入を決断

最終的に同社情報システム部が、「ライブ映像配信」を選択した理由について中島氏はこのように語る。「候補として絞られたのは3つのベンダーのシステムでした。他社のシステムでは拠点側にもサーバ導入が必要であったり、また映像配信専門ベンダーへの導入では一定の実績がありましたが、当社のような社内業務で運用できるかどうかは実際に導入してみなければ分かりませんでした。その点、『ライブ映像配信』は、実際に富士通さんが自社の全国拠点で社長メッセージ、研修会などで運用しているので絶対的な安心感があり、コスト面でも十分満足できました」。

スムーズな導入を実現したサポート

キックオフから2カ月後の年頭挨拶でスタート

導入は2012年10月末にスタート。約2カ月後、2013年の社長年頭挨拶(1月4日)の一斉配信を運用開始日とすることが決まった。「富士通さんの社内活用方法をこの目で確かめていたので、運用のイメージは明確でした。ただ当社の端末状況などを確認し、問題なく利用できるか確かめる必要がありました。なにしろ短期間にスタートしなければならないので多少心配でしたが、ネットワーク専門のSEさんが自社運用から蓄積したノウハウで、問題点を1つ1つ解決してくれました。『たとえ古いOSを搭載していても、性能面でやや旧式化していても、すべてのPCで視聴できるように』との意気込みで取り組んでいただき、無事、年頭挨拶映像の一斉配信にこぎ着けました」(関氏)。

また、同社情報システム部 ITサービス課主任の追川研太郎氏はこう語る。「いよいよ1月4日が近づき録画データが手元に集まってきた時、『撮影された明るさや解像度の異なるファイルを繋ぎあわせどのようにまとめるべきかなど、いろいろと難しい点がある』とあらためて認識しました。その点、富士通さんには映像にも精通したSEさんがいるので、安心して相談できました」。

大鵬薬品工業 情報システム部 ITサービス課 主任 追川 研太郎氏の写真
追川 研太郎
大鵬薬品工業
情報システム部 ITサービス課 主任

大鵬薬品工業株式会社様のシステム概要図です。ALM方式のライブ映像配信ソリューションの導入により、イントラネット内での大規模な映像配信を実現し、社内の情報共有を図りました。

導入の効果と今後の展開

eラーニングと併用しMRの研修セミナー充実を図る

同社は「ライブ映像配信」により、社員2,500人強のうち約2,000人が自席でライブ映像を視聴、個人PCを持たない工場などにおいては、配信映像をプロジェクターに投影して視聴する環境を構築している。「以前は、例えばトップの年頭挨拶にあたり数百人が会議室に集まっていましたが、万一の災害時、1カ所にそれだけの社員が集中するのはリスクが伴います。事業継続性においても、『ライブ映像配信』を導入して良かったと考えています」(中島氏)。
また同システムが稼働を始めた結果、社内から様々な活用アイデアが提案されるようにもなったという。その1つが約800名のMR(医薬情報担当者)の研修セミナーでの活用だ。自社医薬品の情報や学術情報を訪問先の医療関係者に伝達し治療法の提案をプレゼンテーションするMRは、常に最新情報を習得する必要がある。現在は各拠点に集まって研修セミナーを受講したり、各MRがeラーニングで学習する方法をとっているが、今後はeラーニングと並行し本システムによる一斉ライブ配信を行う事を検討している。「このセミナーでは、『競合製品を念頭に置いて、これこれの方針でMRとして活動していこう』といった営業施策が伝えられます。こうした情報には、MR個人がeラーニングなどを通して理解するだけではなく、本社営業本部がライブ映像に登場し全員が一斉に情報共有する必要があるのです」(中島氏)。
富士通はこれからも最新の映像技術により、大鵬薬品工業の社内情報共有を支えていきます。

【大鵬薬品工業株式会社様 会社概要】
所在地 〒101-8444 東京都千代田区神田錦町1-27
代表者 代表取締役社長 小林将之
設立 1963年(昭和38年)6月1日
資本金 2億円
従業員 2,557名(2012年3月31日現在)
事業内容 医薬品、医薬部外品、医療機器などの製造、販売および輸出入。
ホームページ 大鵬薬品工業株式会社 ホームページ新規ウィンドウが開きます
大鵬薬品工業株式会社様のロゴ

【導入事例(PDF版)】

用語解説

注1: ALM:Application Layer Multicast
P2P(peer-to-peer)技術を用いたデータ配信技術の1つ。
配信に参加するコンピュータ(ノード群)同士がアプリケーション層で仮想的なオーバーレイ・ネットワークを構成し、配信パケットの複製や動的ルーティングを行いながらマルチキャスト配信を行う方式。IPマルチキャストのようなネットワーク基盤の変更を不要としながらも効率的で大規模なコンテンツ配信が可能。

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